【ワイマール共和国】(わいまーるきょうわこく)

Weimarer Republik(ドイツ語読みではヴァイマルになる)
1919年〜1933年間のドイツを表してこう呼ぶ。

1918年早々には第一次世界大戦におけるドイツの敗北は既に決定的であったが、少しでも有利な条件で講和したいという皇帝ウィルヘルムII世ら権力者の思惑により停戦がなかなか実現しないままだらだらと小競り合いを続けていた。
そんなさなかの10月27日、ドイツ北部キールの軍港で水兵が出撃命令を拒否して軍艦のエンジンを破壊し、一部の戦艦などが反乱した水兵により完全に制圧されるなどした。
直ちに鎮圧部隊が1000名もの水兵が拘束したが反乱は収まらず、戦争に嫌気がさしていた民衆は水兵に同情的な態度を示してデモを行うなどしたため、反乱は数日のうちにドイツ各地に飛び火した。これによりウィルヘルムII世が退位、亡命に追い込まれることになり帝政ドイツは崩壊した。(ドイツ革命)
新政権により直後の11月11日には停戦が成立、4年にも及ぶ第一次世界大戦は終結した。

その後、社会民主党の主導で党首のフリードリヒ・エーベルトが初代大統領となり共和制を宣言。その際に採択されたドイツ国憲法が、ワイマール市で開催された憲法評議会にちなみワイマール憲法?と呼ばれ、これにより1933年に国家社会主義ドイツ労働者党(ナチス)が政権を取るまでの14年間をワイマール共和国またはワイマール共和制と呼ぶ。

関連:ドイツ革命? ベルサイユ体制? ワイマール憲法?


トップ 新規 一覧 単語検索 最終更新ヘルプ   最終更新のRSS