【ロシアンルーレット】(ろしあんるーれっと)

「一個だけ外れの入ったくじを引き、不幸にも外れくじを引いた一人に罰ゲームを与える」という趣旨のゲーム全般を指す言葉*1
その中でも、実弾入りの回転式拳銃を用いる危険なゲームを指す事が特に多い。

回転式拳銃を使う場合、ゲームの進め方は次の通りであるとされる。

  1. シリンダーに「一発だけ」実弾を込める。
    公正を求めるなら他の薬室にダミーを入れるか、参加者達に目隠しをする。
    安全に配慮して実弾ではなく空砲や使用済み薬莢を使う事もある。
    実弾を使っていないにも関わらず実弾だと偽ったり、逆に安全だと偽って実弾を込める場合もある。
  2. シリンダーを適当に回転させ、引き金を何回引いた時点で実弾が発射されるかわからなくする。
  3. 適当に、または厳正な手続きを取って決めた順番*2で、参加者が一回ずつ自分のこめかみに銃口を当てる「ピストル自殺」の体勢で引き金を引く。
  4. 実際に弾が出たか、恐怖に耐えられず銃を置くか、自分以外を撃ってしまったら負け。

当然ながら殺人および殺人未遂、自殺幇助、脅迫行為などとして罪に問われる行為だが、アルコールの勢いなどで実行された例が複数あるという。

その由来については、言葉通りロシアが起源らしいといわれているが、不明な点があまりにも多く、本当のところはよくわかっていない。
「起源」として伝わっているものには次のようなものがある。(ただしどれにも有力な決め手はない)

  • 宮廷において皇帝が臣下に自害を命じる折、引き金を引いても生きていた者には恩赦を与えた。
  • 囚人に人権のなかった時代、看守たちが暇潰しの賭け事として考案した(そして囚人に強要した)。
  • 公開処刑が娯楽であった時代の名残として、誰が死ぬかを賭けの対象とした。
  • 捕虜の拷問・洗脳の一環として心理的圧迫を与える目的で行われた。
  • 犯罪組織や破壊的カルト、不良青少年グループなどの非合法組織において、構成員の度胸と忠誠心を図るための「通過儀礼」として考案された。
  • 第一次世界大戦時、敵軍に包囲されて自暴自棄になったロシア軍将兵が愉快な自殺法として考案した。
  • 単に「ピストル自殺を試みたものの、不発で生き延びた者がいる」という話が誇張されて伝わった――いわゆる「都市伝説」のひとつ。

*1 自衛隊の基地・駐屯地の購買部にも、「炎の大作戦」など、そういう趣旨の商品が見られる。
*2 決め方にもよるが、順番が早いから有利とも、また遅い方が有利とも一概に言えない。

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