【レンジャー】(れんじゃー)

ranger

  1. 国境警備隊や森林警備隊などにおける隊員のこと。

  2. 消防などの組織で、救助を専門におこなうため特別に編成された部隊、およびその隊員。

  3. 陸軍などにおいて、奇襲や後方撹乱などを主任務とする特殊部隊
    任務の性質上、空挺降下の技能を身につけていることが一般的である。
    アメリカ軍のレンジャーは長い歴史を持つが、現在はジョージア州フォート・ベニングの第75レンジャー連隊に集約され、緊急の大規模作戦や、他の特殊部隊を支援する任務などに備える。

  4. 陸上自衛隊における技能資格。基本訓練の修了後に希望すれば訓練を受ける事ができる。
    有資格者はその前歴に応じ、普通科隊員の曹士レンジャー、第1空挺団が擁する空挺レンジャー、幹部候補生がレンジャーを率いるために受講する幹部レンジャーに大別される。
    訓練中の殉職や戦争神経症による退役も想定される過酷な訓練過程で知られ、有資格者は一般隊員から尊敬の対象となる。
    敵中孤立など絶望的な状況からの生還を期待して認定するもので、求められる要諦はおおむね以下の通り。
    • 一般隊員よりも極めて過酷な体力・気力・精神力の錬成
    • 爆破工作
    • 狙撃
    • 徒手格闘
    • 隠密行動および敵中潜伏
    • 無線通信技術および手信号
    • 障害システムの設置
    • ラペリング
    • 水路での敵地潜入を目的とするボート操縦技術
    • 装備一式を身に付けたままでの水泳
    • 森林戦・山岳戦・雪中戦・市街戦および夜戦への対応
    • 野外で孤立した状況での長期生存術
    • 尋問への対処法
    • 民間協力者を得るための交渉術

  5. CV-4 USS Ranger
    アメリカ海軍において、当初から正規空母として建造された最初の航空母艦
    しかし基準排水量が14,500トンしかなく、飛行甲板の左右に並ぶ起倒式煙突も不便であったことから、必ずしも満足のゆく出来ではなかった。
    このため同型艦の建造計画はすべてキャンセルされ、アメリカの主力空母ヨークタウン級の登場を待つこととなる。
    1931年起工、1934年就役、1944年に訓練空母へ転換、1946年退役。

    【スペックデータ】
    排水量(基準/満載):14,500t/17,577t
    全長:233.4m
    艦幅:24.4m
    全幅:33.4m
    吃水:6.7m
    最大速:29.25ノット
    乗員:士官、兵員1,788名
    兵装:5インチ砲8基、ブローニングM212.7mm機関銃×40基
    搭載機:86機(最大)
    設備:エレベーター×3基、カタパルト×3基

    【同型艦】
    艦番号艦名主造船所起工進水就役退役その後
    CV-4USS Rangerニューポートニューズ1931.9.261933.2.251934.6.41946.10.181947.1.28
    スクラップとして売却

  6. CVA-61 USS Ranger(後にCV-61)
    アメリカ海軍のフォレスタル航空母艦3番艦。
    1954年起工、1957年就役、1993年退役。

  7. ベル社製のヘリコプター、ベル206「ジェットレンジャー」シリーズの非公式愛称。

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