*&ruby(れきしんとん){【レキシントン】}; [#r182ff1a]
Lexington~
アメリカ合衆国に多数存在する地名。~
特にマサチューセッツ州の、アメリカ独立戦争の火蓋を切った「レキシントンの戦い」が行なわれた地が知られる。~

+CV-2 USS Lexington~
アメリカ海軍が『[[ラングレー]]』に引き続き建造した[[航空母艦]]。~
当初は[[巡洋戦艦]](CC-1)として建造が開始されたが、[[ワシントン海軍軍縮条約]]の締結により建造が不可能となったため、建造途中で空母に変更された。((同様に空母へ変更された艦として、日本海軍の[[赤城]]が存在する))~
このため[[基準排水量]]38,500トンと、『[[ラングレー]]』を遥かに上回る巨艦となった。((条約で許されたトン数は33,000トンだが、実際はこれを大きく上回っていた))~
特に艦橋よりも遥かに大きい、巨大な煙突が外観上の特徴になっている。~
同型艦のうち比較的建造の進んでいたCV-3『サラトガ』も空母へ転換されたが、残る4隻は建造中にそのまま破棄された。~
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[[太平洋戦争]]の初期には、[[ヨークタウン]]級と並び重要な戦力と位置づけられた。~
1942年の珊瑚海海戦では[[ヨークタウン]]と共同で日本海軍の航空母艦[[祥鳳]]を撃沈、[[翔鶴]]に損害を与えた。~
その際、日本軍艦載機の攻撃で[[爆弾]]2発と[[魚雷]]2本の直撃を受けたが、一旦は[[ダメージコントロール]]に成功して持ち直した。~
しかしながら[[艦載機]]を収容後、航空ガソリンに引火し大爆発を起こしてしまった。本級はアメリカの空母としては唯一密閉型の格納庫を持っており、被弾によって漏れて気化したガソリンが充満していたのである。~
この爆発で大火災が起きて鎮火不可能になり、味方[[駆逐艦]]の[[魚雷]]によって自沈
処理された。~
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一方同型艦の『サラトガ』は度重なる戦闘で幾度も損傷しながら、終戦近くまで戦い抜いた。~
しかし[[硫黄島]]の戦いで日本海軍第二御盾隊の[[特攻機]]の直撃を受け大破し、修理が完了し真珠湾に戻ったころには日本海軍はほぼ壊滅状態であったため、そのまま終戦を迎えた。~
その後はアメリカ本土に戻る復員兵の輸送を行った。~
1946年には[[原爆>原子爆弾]]実験「クロスロード作戦」の標的となり、ビキニ環礁へと沈んだ。~
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【スペックデータ】~
排水量:33,000t(基準)/41,000t(満載)~
全長:271m~
全幅:32.31m~
吃水:7.39m~
機関:ウェスティングハウス式ターボエレクトリック4基(212,000SHP)~
最大速力:34.25ノット~
乗員:士官、兵員2,122名~
武装:8インチ砲8門、5インチ砲12門~
搭載機:91機~
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【同型艦】~
CV-2 USS Lexington~
CV-3 USS Saratoga~
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+CV-16 USS Lexington~
[[エセックス]]級[[航空母艦]]の8番艦。(([[タイコンデロガ]]級を除いた場合は6番艦となる))。~
当初は『カボット』の名前が与えられる予定だったが、撃沈されたCV-2から襲名することになった。((この艦名は後にCVL-28へ与えられている))~

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