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*&ruby(れーだー){【レーダー】}; [#c47ae0f7]
RAdio Detection And Ranging (RADAR)~
発信した電波の反射を受信することで、目標物の距離や方位を測定する機器。~
日本語では「電波探信儀」ともいう。~
RAdio Detection And Ranging (RADAR).~
日本語では「電波探信儀(電探)」とも。~
~
本格的に使用されたのは第二次大戦の初期、[[バトル・オブ・ブリテン]]と呼ばれた戦いのときで、イギリス軍が対空警戒レーダーでドイツ軍機の接近をいち早く探知しようと試みた。~
しかし、当時の技術では[[航空機]]とその他を見分けることができず、数や速度も不正確であったため、それに翻弄された[[パイロット]]からは役立たずだと酷評された。~
にも拘らず、イギリスでは粘り強く改良を重ねることで徐々に信頼性を高める事に成功し、[[バトル・オブ・ブリテン]]が現在の軍用レーダー技術の基礎を築いたと言われている。~
大戦中には、そのほかにも精度は十分とは云い難いものの、艦載の対空・対水上のレーダー、航空機用の対空レーダーなどが次々と開発され、現在ではありとあらゆる兵器にさまざまなレーダーが搭載されている。~
レーダーが日々その精度を高めていく一方で、レーダーを妨害する[[ジャミング]]や[[ECM]]の技術、レーダーに反応しにくくする[[ステルス]]技術なども開発され、レーダーとそれに対する技術の開発競争が繰り返されている。~
[[電波>電磁波]]を発信し、物体に衝突して跳ね返ってきた電波を受信して物体の存在を探知する機器。~
反射状況から数学的に推定して物体の大きさ・距離・方位も特定できる。~
~
主に変調の仕方によって以下の方式がある。~
-連続波レーダー(Continuous Wave:CW)~
ドップラー効果により半径方向の速度を計測する。また、指向性の強い電波を使い反射強度から方位を計測する。距離の測定不可(反射波が何時送信されたものかを知ることが出来ない為)。~
[[イルミネーター]]や一部の監視レーダーはこのタイプである。~
能動的にエネルギーを放射するという性質上、同種のレーダー(または発信機能のない[[レーダー警戒受信機]])によって逆探知される可能性を持つ。~
通常の物体なら検知されないような遠距離でも、レーダー波の発信源であれば検知して方位を特定し得る。~
このため、レーダーが関与する戦場では、互いの電波発信を探り合う[[電子戦]]がほぼ常に発生する。

-周波数変調連続波レーダー(Frequency Modulated:FM/CWレーダー)~
連続波レーダーの距離の測定を可能としたもの。~
反射波が何時送信されたものか知るため、送信波の[[周波数]]を時間単位で周期的に変化させる。それにより、反射波を受信した時刻での送信波周波数と反射波周波数の差から、反射波の送信時刻を知ることが出来、距離を簡易的に測定できる。~
現在研究されている車載レーダーの一手法として、また高分解能な変位測定を必要とする近距離レーダ(観測レーダー)などに用いられる。~
>通常の物体を検知する際、レーダー波はまずその物体に衝突し、それから同じ距離を戻ってきてレーダーに吸収される。~
これに対して、レーダー波が直接他のレーダーに衝突した場合、当然ながらそのレーダー波が反射される前の段階で逆探知される。~
単純計算で言えば、レーダーはその有効識別圏の2倍の距離からでも[[レーダー警戒受信機]]に逆探知される危険性がある事になる。~
そしてレーダーの有効識別圏外でレーダー警戒装置に逆探知された場合、照射した側のレーダー自体はその事を検知できない。

-パルスレーダー(Pulse)~
レーダー波をパルスとして送信するため、(相対的な)距離・方位・速度のいずれも計測できるレーダー。~
監視レーダ他、現在最も一般的な方式である。~
[[電磁波]]の存在が発見された当初から研究され、20世紀初頭には最初の船舶用電探が発明されている((1904年、クリスチャン・ヒュルスマイヤーの発明。「Telemobiloscope」の名義で英国の特許を取得している。))。~
しかし精度と有効距離の関係で需要がなく、以後数十年は学術・研究用にのみ用いられた。~
~
[[第二次世界大戦]]頃には実用レベルの対空警戒用レーダー網が完成。~
多大な予算的犠牲を払っていち早くレーダーを実用化した事は、[[連合国>連合国(第二次世界大戦)]]の勝利に繋がる重要な要因となった。~
~
以降、レーダーは最も長い有効距離を持った[[索敵>偵察]]手段として[[空軍]]・[[海軍]]に広く普及。~
その後、[[航空機]]の民生利用と共に[[航法]]や[[航空交通管制]]にも広く用いられるようになっている。

**主な分類 [#k5e01de7]

:連続波レーダー(Continuous Wave:CW)|指向性の強い電波を用い、[[ドップラー効果]]を用いた計算で方位を計測する。~
反射波が送信された時刻を特定できないため、目標までの距離は測定できない。~
枯れた技術だが、現代でも[[イルミネーター]]や一部の監視レーダーに見られる。~
:周波数変調連続波レーダー(Frequency Modulated:FM/CWレーダー)|連続波レーダーを改良し、距離の測定を可能としたもの。~
電波の送信波の[[周波数]]を一定の周期で変化させる事で、送信時刻を特定する。~
車載レーダーなど、比較的に近い距離で高精度の分析が必要な場合に用いられる。
:パルスレーダー(Pulse)|レーダー波を断続的なパルスとして送信するもの。~
相対距離・方位・速度の全てを計測できる。~
監視レーダーなど、現在知られているレーダーの多くがこの方式である。

関連:[[パルスドップラーレーダー]] [[アクティブフェイズドアレイレーダー]]


http://www.masdf.com/eagle/f15/anapg63a002.jpg ~
各種戦闘機のレーダー。~
手前の小さい物からF-86F,F-104J,F-4EJ,F-1,F-4EJ改,F-15J
各種[[戦闘機]]に搭載されるレーダー。~
手前の小さい物から[[F-86F>F-86]]用、[[F-104J>F-104]]用、[[F-4EJ>F-4]]用、[[F-1]]用、[[F-4EJ改>F-4]]用、[[F-15J>F-15]]用


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