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【レーダー】
RAdio Detection And Ranging (RADAR)
発信した電波の反射を受信することで目標物の距離や方位を測定する機器。 日本語では電波探信儀ともいう。
本格的に使用されたのは第二次大戦の初期、バトル・オブ・ブリテンと呼ばれた戦いのときで、イギリス軍が対空警戒レーダーでドイツ軍機の接近をいち早く探知しようと試みた。しかし、当時の技術では航空機とその他を見分けることができず、数や速度も不正確であったため、それに翻弄されたパイロットからは役立たずだと酷評された。
にも拘らずイギリスでは粘り強く改良を重ねることで徐々に信頼性を高める事に成功し、バトル・オブ・ブリテンが現在の軍用レーダー技術の基礎を築いたと言われている。
大戦中には、そのほかにも精度は十分とは云い難いものの、艦載の対空・対水上のレーダー、航空機用の対空レーダーなどが次々と開発され、現在ではありとあらゆる兵器にさまざまなレーダーが搭載されている。 レーダーが日々その精度を高めていく一方で、レーダーを妨害するジャミングやECMの技術、レーダーに反応しにくくするステルス技術なども開発され、レーダーとそれに対する技術の開発競争が繰り返されている。
関連:パルスドップラーレーダー アクティブフェイズドアレイレーダー