【レーザー】(れーざー)

Laser : Light Amplification by stimulated Emission of Radiation (誘導放出による光増幅)を意味する略語。

自然な状態での光は様々な波長も位相がバラバラに集まったものであり、拡散すると様々な色、様々な方向に勝手に広がっていく。
光が持つこの性質は(乱雑に表現すれば)電気的に発生させた光を化学的溶媒を使って増幅し、鏡で数百回くらい反射させる誘導処理を経てから放出すれば封殺する事ができる。
そうして放出された「波長と位相が揃った単色で直進する光」をコヒーレント光、またはレーザー光と呼ぶ。

レーザー技術は現代工学における基幹技術の一つであり、
妨害や障害を受けにくく正確であるため通信や観測機器に、探知や視認が極めて困難であるためレーダーの代替として利用され、
身近な所ではCD、DVD、バーコードなどを初めとする電子機器にも広く利用されている。
ただし、照射による熱も一点に集中するため低出力のレーザーでさえ医療用メスの代替にできるほど危険であり(特に眼球に直射されるのは極めて危険)、高出力のレーザーは溶接にも利用される。
レーザー光そのものを弾丸として用いる「レーザーガン」もすでに開発が行われているが、未だ実戦配備はなされていない。

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