【ラムジェット】(らむじぇっと)

Ramjet Engine.
ジェットエンジンの一種。空気を圧縮する機構を持たず、ラム圧によってのみ吸気する。
筒の内側に燃焼室をつけただけのような、単純な機構をしている。

動作させるには一定以上のラム圧が必要で、このためある程度の速度がなければ運転できず、特にマッハ3未満では極端に効率が悪い。
こういった特徴から実用例は少なく、SR-71ターボジェットとラムジェットを切り替えるターボラムを備えている他は、一部のミサイルで二次的な動力として使われるのみである。

ちなみに、ラムジェットエンジンは、流入してくる超音速流をインテイク部で減速し、亜音速まで落とした上で燃焼室に送り込む。
そのため、通常の航空燃料?を用いることができるが、インテイク部で大きな圧力が発生し、摩擦熱も生じるため、マッハ6を過ぎると効率も低下し、強固な構造が必要になる。そのため、マッハ6〜8以下で使われる。
それ以上の領域は、ラムジェットの一種であるスクラムジェットが有望視されている。

関連:パルスジェット? スクラムジェット


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