【ライノ】(らいの)

RHINO.

  1. F/A-18E・Fの愛称。
    機首の先端の上に追加されたIFFの出っ張りがサイの角に似ており、機体の色も似ているのでこの名前が付いた。

  2. G6 RHINO
    南アフリカ共和国陸軍が使用している自走榴弾砲
    世界的にも珍しい6×6の装輪式自走榴弾砲で、アームスコー社(現デネル社)が開発を担当した。
    1981年に試作車が完成し、翌82年に初めて公開され、1988年から生産が開始された。
    車体は圧延防弾鋼板の全溶接構造で、特に重要部位の装甲板は厚くなっており、20mm機関砲弾の直撃に耐える。操縦手席は車体前部、機関室と砲塔は車体後部に配置されている。
    また、対戦車地雷の炸裂から乗員を守る構造や、何日間かの独立戦闘に必要な用具・補給品を収容するスペースが設けられている。

    主砲は、G5 155mm牽引式榴弾砲を車載化したもので、最大射程は通常弾で30km、ベースブリード弾で39km、VLAP(ロケット補助推進弾)で50kmである。
    また、2001年には最大射程を70kmに延伸するPRO-RAM弾が開発された。
    南アフリカ陸軍に43両が採用された他、1990年にはアラブ首長国連邦に78両、1994年にはオマーンに24両が輸出されている。

    【スペックデータ】
    生産数145台
    乗員6名
    3〜5名(G6-52)
    全長10.33m
    車体長9.20m
    全高3.8m
    全幅3.4m
    戦闘重量47t
    エンジン空冷ディーゼルエンジン(出力518hp)
    登坂力40%
    超堤高0.5m
    超壕幅1.0m
    最大速度90km/h(路上)
    航続距離700km
    装甲23mm(最大)
    携行弾数砲弾45発 装薬50個
    兵装G6 45口径155mm榴弾砲×1門
    12.7mm重機関銃または7.62mm機関銃×1挺
    5連装発煙弾発射器×2基

    【主な派生型】
    ・G6:
    初期生産型。G6-52との対比でG6-45とされる場合もある。

    ・G6V:
    南アフリカ軍での採用型。

    ・G6 M1A3:
    UAEでの採用型。

    ・G6-52:
    改良型。
    52口径155mm榴弾砲を搭載した他、FCSなど全面的に改修されている 。

    ・G6-52L:
    射程延伸型。
    薬室容量を23リットルから25リットルへ増大させ、弾種によっては最大射程70kmを超える。


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