【ライセンス生産】(らいせんすせいさん)

特許・著作権などの正当な保有者でない企業が、権利元から特別に認可(ライセンス)を取得して製品を作る事。
製造過程全てを自社で賄う場合と、自社で再現不可能な一部の工程をブラックボックスを購入して賄う場合がある。

権利元にライセンス料を支払う必要があるため、純正品よりも値段が高騰する傾向にある。
一方、説明書・注意事項の翻訳、独自の改修、国内での保守整備など、消費者の都合に合わせた展開ができる*1
また、ライセンス生産を通じて製造技術を取得し、企業の技術力を高める事も期待できる。

完成品を輸入した場合よりも稼働率を高くできるのが主な利点だが、その実態は契約内容と企業体力に応じて様々である。
ブラックボックスが多く、部品輸出や修理対応に高い負荷がかかる場合、将来的に問題になる可能性が高い。
また、ライセンス生産を行う側の企業が劣悪なため、現地で問題が生じて採算性が落ちる事もある。
それらのトラブルが生じた場合、契約更改が滞って生産終了となる事例も少なくない。

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*1 権利元との契約によっては、こうした展開が禁じられるか現実的に困難な場合がある。

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