【ライセンス生産】(らいせんすせいさん)

航空機やその他の兵器において、製品開発元の企業より認可(ライセンス)を受けて、他の企業がその製品を生産する事。
日本では「ラ国」とも呼ばれる。

製品の100%を自社生産出来る場合もあれば、企業秘密や国家機密の関係から殆ど認可を貰えず、開発元からそういった部分を購入し、それ以外の部分を生産する場合もある。

いずれの場合も、元の製品価格より値段が高騰する場合が多々ある。
だが、「説明書や部品に書かれた注意事項等を母国語に変更でき、輸入したものより扱いやすくなる」といったことや、「ライセンス生産をする側の企業に経験を積ませることができる」などメリットもある。
加えて、(開発元との契約に抵触しない限り)独自の改修やアップグレードなども自前で行えるため、製品をより高性能に、より適した形にする事も可能である。

また、保守部品や修理作業を自社でまかなえる場合は、稼働率を高い水準で維持することができるため、たとえ初期投資が高くとも運用コストは安価になるといった効果も期待できる。*1

関連:リバースエンジニアリング ノックダウン生産


*1 逆に言えば、サービス体制が悪く部品の取り寄せや修理に時間がかかる場合は、稼働率が著しく悪化する。

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