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*&ruby(らいせんすせいさん){【ライセンス生産】}; [#w76ce9d2]
[[航空機]]やその他の[[兵器]]において、製品開発元の企業より認可(ライセンス)を受けて、他の企業がその製品を生産する事。~
日本では「ラ国」とも呼ばれる。~
特許・著作権などの正当な保有者でない企業が、権利元から特別に認可(ライセンス)を取得して製品を作る事。~
製造過程全てを自社で賄う場合と、自社で再現不可能な一部の工程を[[ブラックボックス]]を購入して賄う場合がある。~
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製品の100%を自社生産出来る場合もあれば、企業秘密や国家機密の関係から殆ど認可を貰えず、開発元からそういった部分を購入し、それ以外の部分を生産する場合もある。~
どちらの場合も元の製品価格より値段が高騰する場合が多々ある。~
だが、「説明書や部品に書かれた注意事項等を母国語に変更でき、輸入したものより扱いやすくなる」といったことや、「ライセンス生産をする側の企業に経験を積ませることができる」などメリットもある。~
権利元にライセンス料を支払う必要があるため、純正品よりも値段が高騰する傾向にある。~
一方、説明書・注意事項の翻訳、独自の改修、国内での保守整備など、消費者の都合に合わせた展開ができる。~
また、ライセンス生産を通じて製造技術を取得し、企業の技術力を高める事も期待できる。~
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また、保守部品や修理作業を自社でまかなえる場合は、稼働率を高い水準で維持することができるため、たとえ初期投資が高くとも運用コストは安価になるといった効果も期待できる。((逆に言えば、サービス体制が悪く部品の取り寄せや修理に時間がかかる場合は、稼働率が著しく悪化する。))~
完成品を輸入した場合よりも[[稼働率]]を高くできるのが主な利点だが、その実態は契約内容と企業体力に応じて様々である。~
[[ブラックボックス]]が多く、部品輸出や修理対応に高い負荷がかかる場合、将来的に問題になる可能性が高い。~
また、ライセンス生産を行う側の企業が劣悪なため、現地で問題が生じて採算性が落ちる事もある。~
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関連:[[リバースエンジニアリング]] [[ノックダウン生産]]~
権利元との契約に問題があって、ライセンス生産で本来得られるはずの利点が封じられている場合もある。~
それらのトラブルが生じた場合、契約更改が滞って生産終了となる事例も少なくない。~
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関連:[[ラ国]] [[リバースエンジニアリング]] [[ノックダウン生産]]


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