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*&ruby(みにみ){【ミニミ】};
MINIMI.~
ベルギーの[[ファブリック・ナショナル]]社が開発した[[分隊支援火器]]。 口径5.56mm。~
*&ruby(みにみ){【ミニミ】}; [#n1417f09]
FN Mini Mitrailleuse.~
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過去の[[機関銃]]は1挺あたり2〜3名で運用され、重量も重く、歩兵に随伴するには不都合があった。~
この銃は200発入りの弾帯箱を装着しても重量が8kg程度であり、1名でも運用が可能である。~
また、[[M16]]のマガジンをそのまま使用できるため、弾帯が尽きても歩兵から弾丸を融通してもらい射撃を続けることが可能。~
連射能力が高く、[[M16]]の12挺分の火力に相当すると言われている。~
ベルギーの[[ファブリック・ナショナル]]社が開発した[[分隊支援火器]]。~
"MINIMI"という名称は、フランス語のMini Mitrailleuse(最小の[[機関銃]])を略したもの。~
ベルギー軍の他、[[アメリカ陸軍]]が「M249」の名称で大量採用し、その他西側数カ国の[[軍隊]]でも使用されている。~
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ベルギー軍が使うほか、[[アメリカ軍]]がM249の名称で大量採用し、その他西側数カ国の軍隊でも使用されている。~
[[陸上自衛隊]]でも「5.56mm機関銃MINIMI」の名称で採用しているが、ライセンス生産品の調達価格が1挺あたり250万円と高騰している。~
弾丸は[[自動小銃]]用の5.56mm NATO弾を使用する。~
[[弾倉]]の規格も[[M16小銃>M16(小銃)]]と共通で、[[歩兵]]の予備弾倉をそのまま挿し込んで発射できる((しかし、[[M16>M16(小銃)]]用弾倉の30発では[[分隊支援火器]]として充分に機能しないため、実際に弾切れを起こした場合はミニミに給弾するよりも仲間の[[小銃弾]]を温存するか、いっそミニミを置き捨てて[[小銃]]に持ち替えた方が賢明だと思われる。))。~
連射速度も[[自動小銃]]と大差なく((装弾数が多く安定性に優れるため連射し続けていられる時間が長く、敵にとっての体感的な連射速度は相当に早い。))、運用思想上はほぼ「[[フルオート]]用に特化した大型[[自動小銃]]」として扱われる。~
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重量は弾丸200発を含めても8kg程度で、1名でも持ち歩く事が可能。~
両手で抱えたまま撃つ事も理論上可能だがあまり推奨されず、[[地形や壁などで銃身を支えて撃つ>依託射撃]]のが一般的。~

**スペックデータ [#l3266b78]
|口径|5.56mm|
|全長|1,038mm|
|銃身長|465mm|
|重量|6.9kg(無装填状態)/10kg(200発装填状態)&br;6.56kg(M249 Para)&br;5.32kg(MK46 Mod1)&br;8.17kg(MK48 Mod0)|
|[[ライフリング]]|6条右回り|
|使用弾薬|5.56mm×45 NATO弾|
|装弾数|200発箱形マガジン(M27)&br;30発([[M16>M16(小銃)]]用マガジン)&br;100発(C-Mag)|
|作動方式|ガス圧利用(ロングストロークピストン式)、ターンロックボルト、オープンボルト|
|発射速度|725発/分(ベルト給弾時)/1,000発/分(マガジン装填時)|
|銃口初速|-|
|有効射程|1,000m(FN発表値)&br;米軍の方針:600m(肩撃ち・点標的)/800m(肩撃ち・面標的あるいは伏射・点標的)&br;オーストラリア陸軍の方針:400m(伏射・点標的)|
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**主なバリエーション [#ebe331bf]
-M249:~
[[アメリカ陸軍]]や[[海兵隊>アメリカ海兵隊]]用のモデル。熱対策として[[銃身]]上部にカバーを取り付けている。~
--M249Para:~
[[空挺部隊]]仕様モデル。折り畳みストック(銃床)と短いバレルが特徴。~
--M249E4:~
SPW((Special Purpose Weapon:特殊用途火器。))仕様モデル。~
短銃身化、フォアグリップ、折りたたみストックなどの加工を施されている。~
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-Mk46 Mod1:~
[[アメリカ特殊作戦軍(USSCOM)>アメリカ特殊作戦軍]]が採用したモデル。~
改良されたレール型ハンドガード、軽量な固定式ストック等が特徴。~
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-Mk48 Mod0:~
[[SEALs]]等、[[米特殊作戦軍>アメリカ特殊作戦軍]]の要請による改良モデル。~
弾丸が7.62mm×51mm弾に変更されている。~
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-5.56mm機関銃MINIMI:~
日本の[[自衛隊]]が使用する、住友重機械工業による[[ライセンス生産]]モデル。~
[[日本の制度的事情>武器輸出三原則等]]から、1挺あたり250万円まで価格高騰してしまった。~
[[62式7.62mm機関銃>62式機関銃]]の三脚を装着可能。~
[[陸上自衛隊]]のほか、[[航空自衛隊]]では基地警備隊や[[UH-60]]の自衛火器として、[[海上自衛隊]]では[[護衛艦]]の搭載火器として調達されている。~
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-C9:~
カナダ軍共有モデルで、金属製伸縮チューブ式ストックを付けたもの。~
フロントサイトの形状が異なる。~
--C9A1:~
[[スコープ>望遠鏡式照準器]]用に[[ピカティニー・レール]]を取り付けたモデル。
--C9A2:~
[[銃身]]を切り詰めたモデル。~
[[M4カービン>M4]]のようなテレスコピック・ストックを設置。~
フォアグリップが折りたたみ可能。~
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-F89:~
オーストラリア[[陸軍]]に採用されたモデル。~
[[ピカティニー・レール]]採用。~
1.5倍[[スコープ>望遠鏡式照準器]]を設置し、フラッシュハイダーも延長されている。~
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-L108A1:~
イギリス陸軍モデル。~
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-L110A1:~
イギリス陸軍[[空挺部隊]]モデル。~
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-Ksp 90:~
スウェーデン陸軍モデル。~
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-AAT-F1:~
フランス陸軍モデル。~
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-大宇 K3:~
韓国軍モデル。引金や銃把、銃床、ハンドガードには[[K2]]と同じ部品を用いている。~
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#ref(minimi.jpg)
(陸上自衛隊ホームページより)
Photo:JGSDF


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