*&ruby(みっどうぇい){【ミッドウェイ】}; [#i8c7d288]
CVB-41 USS Midway(後にCVA-41、CV-41)~
ミッドウェイ級[[航空母艦]]の一番艦。艦名はミッドウェイ海戦に由来する。~
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[[真珠湾攻撃]]を受けたアメリカ海軍が、その雪辱を果たすため威信を懸けて建造した[[大型空母]]である。~
しかし進水は1945年3月20日、就役は同9月10日という、[[太平洋戦争]]に「間に合わなかった」空母でもある。~
米海軍初の、[[飛行甲板]]に[[装甲]]を張り巡らせた空母としても知られる。~
排水量を大きくして[[飛行甲板]]を拡大する一方、[[アイランド]]を薄型にして100機以上のレシプロ機を搭載することができたが、艦の搭載力が管制能力を超えていたため過剰性能と評価された。~
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しかし、[[朝鮮戦争]]に前後して[[艦載機]]がジェット化すると、大型の機体を運用するには都合がよいとして再評価された。~
また[[原子爆弾]]を搭載した[[P2V]][[哨戒機]]を[[JATO]]で離艦させる((ただし着艦はできないため、目標近くの友好国へ着陸するか、または[[制海権]]内で不時着水する必要があった))という、戦略兵器としての側面も持ち合わせていた。~
とはいえ、レシプロ時代の[[直甲板]]ではジェット機の運用に不都合であったため、1955年から1957年にかけて大改修が施され、[[斜め飛行甲板]]や[[蒸気カタパルト>カタパルト]]、[[ミラーランディングシステム]]といったジェット時代の空母装備が追加された。~
また当初は5インチ[[艦載砲]]などの火器を有していたが、徐々に撤去され、[[ファランクス]]や[[シースパロー>RIM-7]]へ置換されていった。~
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1965年から[[ベトナム戦争]]へ参戦。[[エセックス]]級では扱えない[[F-4]]などの強力な機体を運用した。~
その後第2次改修を受け、1973年以降は日本の横須賀基地を母港とした。~
[[航空母艦]]が母国以外の港を母港とすることは極めて画期的なことだった。~
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しかしながら、「[[フォレスタル]]」級以後のいわゆる[[スーパーキャリアー]]とは異なり、[[A-5]]や[[F-14]]といった大型の[[艦載機]]を運用することができず、活躍の場を徐々に狭めていくこととなる。~
1986年に[[F-4]]や[[A-7]]が引退した後は第3次改修を受け、[[F/A-18]]を主な搭載機としたが、その頃には老朽化が深刻であり、艦齢46を数える1991年、[[湾岸戦争]]へ参戦した後に退役した。~
なお同型艦の「フランクリン・ルーズヴェルト」は1977年に退役、[[エレベーター]]の配置を改良された「コーラル・シー」も1990年に退役している。~

同型艦:
-CV-41 USS Midway
-CV-42 USS Franklin D. Roosevelt
-CV-43 USS Coral sea

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