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*&ruby(みさいるぼうえい){【ミサイル防衛】}; [#i0328a13]
Missile Defence (MD)~
[[弾道ミサイル]]などに対する防御手段全般をさす言葉。~
具体的には[[AWACS]]や[[早期警戒機]]、[[イージス艦]]、[[偵察衛星>軍事衛星]]による探知系と、ミサイル本体への攻撃を行う「弾道ミサイル迎撃ミサイル」を指す。~
Missile Defence (MD).~
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北朝鮮の[[テポドン事件]]以来、近年の日本では差し迫った脅威であり、防衛大網の柱となりつつある。~
敵が[[弾道ミサイル]](主に[[核兵器]])による攻撃を行う事を想定した[[防御]]体制。~
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しかし、数兆円にも及ぶ開発費やその費用に対する技術的な困難に起因する不確実さから、度々積極的な導入に批判が上がっている。~
>弾道ミサイルの元々の特性(発射と同時か、あるいは着弾直前に探知して[[撃墜]]するしか対処法がない((加えて、現在のわが国の[[仮想敵国]]から日本本土へ向けて発射された場合、7〜10分程度で着弾すると見られ、時間的余裕もほとんどないと言われている。)))から、確実に迎撃できるわけではない。~
とは言え、確実に防ぐ事ができないのは当たり前であり、無いよりマシ((10発撃たれて何もできないまま10都市が破壊され、死者を増やすならば1発でも撃墜して国民の命が守れればそれに越したことはない。))という方針の元開発が続いている。
[[AWACS]]・[[早期警戒機]]・[[イージス艦]]・[[偵察衛星>軍事衛星]]などでミサイルの発射を検知し、その[[偵察]]情報を元に、弾道弾迎撃用の[[ミサイル]]で弾道ミサイルを[[撃墜]]する。~
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作戦の全行程を敵弾起爆までの短時間で完了せねばならず、技術的難易度は極大である。~
特に、秒速8,000m以上で飛翔する[[大陸間弾道ミサイル]]を確実に撃墜する技術は現存しない。~
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実際の[[核戦争]]が発生した場合、ミサイル防衛は破滅的な結末を避ける効力を持たない。~
また[[戦略]]上、敵国のミサイル防衛能力の多寡は、[[核戦争]]の勝敗にはほとんど影響しない。~
多数の核ミサイルによる[[飽和攻撃]]に対して、その全てを防衛する事はできないからだ。~
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しかし、飛来する核弾頭のうち1発でも撃墜できれば、その防御は数十万人以上の命を救う可能性がある。~
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関連:[[THAAD]] [[スターウォーズ計画]] [[弾道弾迎撃ミサイル制限条約]] [[MIM-104(パトリオット)>MIM-104]] [[RIM-161(SM-3)>RIM-161]] [[RC-135]] [[AL-1]]

関連:[[NMD]] [[THAAD]] [[SDI]] [[スターウォーズ計画]] [[弾道弾迎撃ミサイル制限条約]] [[MIM-104(パトリオット)>MIM-104]] [[RIM-161(SM-3)>RIM-161]]~


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