【ミサイル防衛】(みさいるぼうえい)

Missile Defence (MD)

敵が弾道ミサイル(主に核兵器)による攻撃を行う事を想定した防御体制。

AWACS?早期警戒機イージス艦偵察衛星などでミサイルの発射を検知。
その偵察情報を元に、弾道弾迎撃用のミサイルで弾道ミサイルを撃墜する。

作戦の全行程を敵弾起爆までの短時間で完了せねばならず、技術的難易度は極大である。
特に、秒速8,000m以上で飛翔する大陸間弾道ミサイルを確実に撃墜する技術は現存しない。

実際の核戦争が発生した場合、ミサイル防衛は破滅的な結末を避ける効力を持たない。
また戦略上、敵国のミサイル防衛能力の多寡は、核戦争の勝敗にはほとんど影響しない。
多数の核ミサイルによる飽和攻撃に対して、その全てを防衛する事はできないからだ。

しかし飛来する核弾頭のうち1発を撃墜できれば、その防御は数十万人以上の命を救う可能性がある。

関連:THAAD スターウォーズ計画 弾道弾迎撃ミサイル制限条約 MIM-104(パトリオット) RIM-161(SM-3) RC-135 AL-1


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