【マリアナの七面鳥撃ち】(まりあなのしちめんちょううち)

太平洋戦争中の、1944年6月に勃発したマリアナ沖海戦において、襲来する日本軍航空部隊に対してアメリカ海軍機動部隊が圧倒的な勝利を収めたことを言う言葉。

このとき日本海軍は、日本の艦載機がアメリカの艦載機に比べ航続距離が長いことを利用して、敵航空部隊の航続距離外から航空部隊を出撃させ、一方的に打撃を与えようというアウトレンジ戦法を使用した。
しかしアメリカ海軍は接近する日本海軍機を、新兵器のレーダーでいち早く探知、艦上戦闘機を絶好の位置に展開させた他、実用化したばかりの近接信管(VT信管)を使用し、一方的に日本海軍機を撃墜した。
アメリカ軍の技術的優位を表す逸話だが、同時に当時の日本のパイロット事情が先のミッドウェー海戦の大量喪失から回復していなかった事を表してもいる。


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