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*&ruby(ほてる){【ホテル】}; [#h155b6af]
[[ゴルフ]]級の後継として開発された、旧ソ連初の[[弾道ミサイル搭載原子力潜水艦>潜水艦]]（SSBN）に、[[NATO>北大西洋条約機構]]が与えたコードネーム。~
+[[NATO>北大西洋条約機構]][[フォネティックコード]]で「H」を表す言葉。~
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+[[ゴルフ]]級の後継として開発された、旧ソ連初の[[弾道ミサイル搭載原子力潜水艦>潜水艦]]（SSBN）に、[[NATO>北大西洋条約機構]]が与えたコードネーム。~
[[NATOコード]]では「ホテル級（hotel）」だが、[[旧ソ連海軍>ソ連軍]]では「プロジェクト658/658M/658T/701型」と呼ばれている。~
1960年から1962年にかけて8隻が就役したが、現在はすべて退役している。~
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船体構造は複殻式で、船内区画は10区画から構成され、船体形状は水中高速を考慮しているがまだ魚雷型ではなく、潜舵は艦首水線引き込み式であった。~
弾道ミサイル発射筒はセイル内後部に3基収められている。~
しかし、搭載された[[R-13（SS-N-4「サーク」）>SS-N-4]][[SLBM>弾道ミサイル]]は、射程が約600kmと短く、また、浮上状態でなければ発射できないという欠点を持っていた。~
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そのため、ミサイルを水中発射可能の[[R-21（SS-N-5「サーブ」）>SS-N-5]]に換装したプロジェクト658M（ホテルII）へと改造された。~
また、ホテルII型のうち1隻（K-145）が実験艦として船体を延長し、セイルを大型化して試験的に[[R-29（SS-N-8「ソーフライ」）>SS-N-8]]SLBMを6基搭載する改造が行われ、プロジェクト701（ホテルIII）となった。~
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この他、1970年代にはK-55、K-178の2隻が第658T計画により、弾道ミサイルを撤去して攻撃原潜となり、K-19、K-40の2隻は、通信特務潜水艦（SSQN）に改造され、艦番号をKS-19、KS-40と改めた。~
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なお、本級は原子炉の冷却システムに欠陥をかかえていた上に、危険な液体燃料の弾道ミサイルを搭載していたため、ソ連の潜水艦の中でも最も危険なクラスに属する。~
また、ホテルI型の1隻である「K-19((2002年に本艦を題材にした映画が制作された。))」は原子炉の冷却水漏れや米原潜との衝突事故、火災といった様々な深刻な事故を経験したことで知られ、[[「ウィドウ・メーカー」>未亡人製造機]]や「ヒロシマ」という仇名を付けられたという。~
また、ホテル�儀燭�1隻である「K-19((2002年に本艦を題材にした映画が制作された。))」は原子炉の冷却水漏れや米原潜との衝突事故、火災といった様々な深刻な事故を経験したことで知られ、[[「ウィドウ・メーカー」>未亡人製造機]]や「ヒロシマ」という仇名を付けられたという。~
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**スペックデータ [#w1236dbd]
|>|CENTER:''スペックデータ''|
|主造船所|セヴマシュ（セヴェロドヴィンスク）|
|乗員|104名|
|船型|鯨型|
|全長|114m|
|全幅|9.2m|
|[[喫水]]|7m|
|[[排水量]]&br;（水上/水中）|4,040t/5,300t|
|予備浮力|24.1%|
|速力&br;（水上/水中）|15kt/26kt|
|機関|原子力ギアードタービン&br;VM-A [[加圧水型原子炉]]×2基&br;60-DM減速型[[蒸気タービン]]×2基&br;M-820ディーゼル発電機×2基&br;PG-116二次推進モーター×2基&br;プロペラ6翼2軸推進|
|推進方式|原子力ギアードタービン|
|機関|VM-A [[加圧水型原子炉]]×2基&br;60-DM減速型[[蒸気タービン]]×2基&br;DG-400[[ディーゼル>ディーゼルエンジン]]発電機（M-820[[ディーゼルエンジン]]）×2基&br;PG-116二次推進モーター×2基（出力450hp）|
|推進器|6翼スクリュープロペラ×2軸|
|出力|30,000馬力|
|潜行深度&br;（安全/最大）|250m/300m|
|兵装|533mm魚雷発射管×4門、400mm魚雷発射管×2基（魚雷16発）&br;D-2ミサイルシステム（I型）&br;（[[R-13（SS-N-4「サーク」）>SS-N-4]]SLBM×3基）&br;D-4ミサイルシステム（II型）&br;（[[R-21（SS-N-5「サーブ」）>SS-N-5]]SLBM×3基）&br;[[R-29（SS-N-8「ソーフライ」）>SS-N-8]]SLBM発射筒×3基（�祁拭�|
|兵装|533mm魚雷発射管×4門（艦首）、400mm魚雷発射管×4基（艦首・艦尾各2基）&br;（SET-65、53-65K[[魚雷]]16発）&br;D-2ミサイルシステム（�儀拭�&br;（[[R-13（SS-N-4「サーク」）>SS-N-4]]SLBM×3基）&br;D-4ミサイルシステム（�況拭�&br;（[[R-21（SS-N-5「サーブ」）>SS-N-5]]SLBM×3基）&br;[[R-29（SS-N-8「ソーフライ」）>SS-N-8]]SLBM発射筒×3基（�祁拭�|
~
**同型艦 [#wc0b81ce]
,艦番号,艦名,主造船所,起工,進水,就役,退役,備考
,K-19&br;→KS-19,,セヴマシュ,1958.10.17,1959.10.11,1960.11.12,1990.,
,K-33,,セヴマシュ,1959.2.9,1960.8.6,1960.12.24,1987.,
,K-55,,セヴマシュ,1959.8.5,1960.9.18,1960.12.27,1989.,
,K-40&br;→KS-40,,セヴマシュ,1959.12.6,1961.6.18,1961.12.27,1987.,
,K-16,,セヴマシュ,1960.5.5,1961.7.31,1961.12.28,1987.,
,K-145,,セヴマシュ,1961.1.21,1962.5.30,1962.10.31,1989.,ホテルII型改装艦
,K-149,,セヴマシュ,1961.4.12,1962.7.20,1962.10.27,1991.,
,K-178,,セヴマシュ,1961.9.11,1962.4.1,1962.12.8,1990.,
|>|>|>|>|>|CENTER:''同型艦''|
|艦番号|起工|進水|就役|除籍|備考|
|K-16|1960.5.5|1961.7.31|1961.12.28|1987.|1992.&br;スクラップとして解体|
|CENTER:K-19&br;↓&br;KS-19|1958.10.17|1959.10.11|1960.11.12|1990.|2003.&br;スクラップとして解体|
|CENTER:K-33&br;↓&br;K-54|1959.2.9|1960.8.6|1960.12.24|1987.|2004.&br;スクラップとして解体|
|CENTER:K-40&br;↓&br;KS-40|1959.12.6|1961.6.18|1961.12.27|1987.|1990.&br;スクラップとして解体|
|K-55|1959.8.5|1960.9.18|1960.12.27|1989.|2002.&br;スクラップとして解体|
|K-145|1961.1.21|1962.5.30|1962.10.31|1989.|ホテル�況寝�装艦&br;1996.&br;スクラップとして解体|
|K-149|1961.4.12|1962.7.20|1962.10.27|1991.|2005.&br;スクラップとして解体|
|K-178|1961.9.11|1962.4.1|1962.12.8|1990.|1998.&br;スクラップとして解体|
~
***各型 [#j6d6affc]
--プロジェクト658M（ホテル�況拭法�~
D-4ミサイルシステムに換装した型。~
~
--プロジェクト658S：~
[[START]]�気糧�行に伴い、弾道ミサイルを撤去した型。~
K-19が新型の潜水艦無線通信装置をテストするために改装された。~
~
--プロジェクト658U：~
弾道ミサイルを撤去し通信特務潜水艦に改装した型。~
K-55、K-178が改装された。~
~
--プロジェクト658T：~
弾道ミサイルを撤去して[[攻撃原潜>攻撃潜水艦]]とした型。~
K-16、K-33、K-40、K-149が改装された。~
~
--プロジェクト701（ホテル�祁拭法�~
K-145を弾道ミサイル実験潜水艦に改装した型。~
~
