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*&ruby(ほーかー・たいふーん){【ホーカー・タイフーン】}; [#j59cc71d]
Hawker Typhoon.~
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[[ホーカー・アビエーション]]社が設計・開発した、[[第二次世界大戦]]期におけるイギリス軍の[[戦闘機]]/[[戦闘爆撃機]]。~
>実働当時の[[愛称]]は単に「タイフーン」であったが、近年では[[ユーロファイター・タイフーン]]との混同を避けるため、頭に「ホーカー」の名を冠する事が多い。
[[ホーカー・ハリケーン>ハリケーン]]の代替及び迎撃機として英航空省の仕様「F18/37」に基づき設計された二種の機体のうち、ネイピア社製エンジン搭載の「N型」として開発され、1940年に初飛行した。~
[[ホーカー・ハリケーン>ハリケーン]]の代替及び新型の[[迎撃機>要撃機]]として英航空省の仕様「F18/37」に基づき設計された二種の機体のうち、ネイピア社製エンジン搭載の「N型」として開発され、1940年に初飛行した。~
>もう一方のロールス・ロイス社製エンジン搭載の「R型」は[[ホーカー・トーネード]]として採用された。~
巨大かつ大馬力、膨大な熱を発生する24気筒液冷エンジンを搭載しており、機首下部の広大な開口部が特徴。~
[[ドイツ空軍>ルフトバッフェ]]の[[Fw190]]に対抗するために配備を急いだため、[[エンジン]]や機体フレームの欠陥(([[エンジン]]の振動で[[主翼]]の外皮が捲れる、急降下からの引き起こし時に尾部が折れやすいなど。))が未解決のまま量産が開始されてしまい、多数の事故が発生した。これの是正までに2年を要している。~
[[ドイツ空軍>ルフトバッフェ]]が1941年中盤から実戦に投入した[[Fw190]]に対抗すべく配備を急いだため、[[戦闘機]]としての完成度は著しく劣悪となった。~
主機である24気筒[[液冷エンジン]]は巨大かつ大馬力だが、放熱が強く冷却が不安定で、高高度性能が低かった。~
また、[[エンジン]]の振動で[[主翼]]の外皮が千切れる、急降下からの引き起こしに際して尾部が折れるなどの構造的欠陥によって事故が多発した。~
さらに、上昇性能が低いことから当初の[[迎撃機>要撃機]]としては失敗に終わった。~
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初期の運用で高高度性能や上昇力が低く、エンジンの冷却も安定しないことが判明、[[戦闘機]]としては実用に耐え難いとされた。~
一方、低空での飛行性能は高く、搭載量も大きかったため、後に[[戦闘爆撃機]]として運用されることで[[鉄道]]網破壊、[[近接航空支援]]、敵[[攻撃機]]の迎撃などで多大な戦果を挙げた。~
一方、低空での飛行性能は非常に優れ、[[ペイロード]]も大きいため、[[戦闘爆撃機]]に転用される事で[[鉄道]]網破壊、[[近接航空支援]]、敵[[攻撃機]]迎撃など多大な戦果を挙げた。~
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本機の発展型として、[[ホーカー・テンペスト>テンペスト]]が開発されている。~
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#ref(http://www.masdf.com/altimeter/rafmuseum/IMG_5583.jpg,600x400);~
関連：[[テンペスト]] [[ヤーボ]]
**スペックデータ（タイフーンMk.IB） [#i0b20006]
|乗員|1名|
|全長|9.741m（4枚翅プロペラを装備した後期型、初期型は38mm短かった）|
|全高|4.52m（初期生産型）&br;4.67m（後期生産型）|
|翼幅|12.67m|
|[[主翼]]面積|25.9��|
|翼型|root：NACA 2219&br;tip：NACA 2213|
|空虚重量|4,010kg|
|全備重量|5,171kg|
|最大離陸重量|6,010kg（1,000lb（450kg）爆弾2発装備時）|
|[[発動機>エンジン]]|ネイピア セイバー��A/��B/��C [[液冷>液冷エンジン]]水平対向H型24気筒×1基|
|[[発動機>エンジン]]出力|��A：2,180HP（1,630kW）&br;��B：2,200HP（1,600kW）&br;��C:2,260HP（1,690kW）|
|[[発動機>エンジン]]出力|��A：2,180HP（1,630kW）&br;��B：2,200HP（1,600kW）&br;��C：2,260HP（1,690kW）|
|[[プロペラ]]|デ・ハビランド社製3翅定速プロペラもしくはロートル社製4翅定速プロペラ|
|最大速度|663km/h（高度5,800m、セイバー��B、4翅プロペラ）|
|[[失速]]速度|188km/h|
|[[航続距離]]|820km（500lb（230kg）爆弾2発装備時）&br;1,110km（[[クリーン]]状態）&br;1,750km（200L（54 US gal）[[ドロップタンク>増槽]]装備時）|
|[[実用上昇限度>上昇限度]]|10,200m|
|[[上昇率]]|13.9m/s（[[スーパーチャージャー]]使用、3,700rpm、高度4,400mまで）|
|[[上昇率]]|13.9m/s（3,700rpm、高度4,400mまで）|
|[[翼面荷重]]|200kg/��|
|馬力荷重|330kW/kg|
|固定武装|[[イスパノMk.��>HS.404]] 20mm[[機関砲]]×4門|
|爆装|500lb（230kg）/1,000lb（450kg）爆弾×2発&br;RP-3 3インチ（76mm）[[ロケット弾]]×8発|
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**バリエーション [#x81393d2]
-F18/37N：~
原型機。~
セイバー�汽┘鵐献鵝塀侘�2,060hp）を搭載。~
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-タイフーン Mk.��A：~
前期生産型。~
エンジンはセイバー�気泙燭廊供塀侘�2,180hp）を搭載。
武装はブローニングM1919 7.7mm機銃×12挺。~
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-タイフーンMk.��B：~
後期生産型。~
エンジンはセイバー��A（2,180hp）または ��B（2,200hp）、��C（出力2,260hp）を搭載。~
武装はイスパノMk.��20mm機関砲×4門。~
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-タイフーン FR.Mk.��B：~
機関砲を2門に減じ、カメラを搭載した[[写真偵察機>偵察機]]型。~
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-タイフーン NF.Mk.��B：~
[[夜間戦闘機]]型。~
武装は20mm機関砲×2門、7.7mm機銃×2挺。~
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