【ベイルアウト】(べいるあうと)

bailout.
何らかの理由で飛行不能に陥った戦闘機から緊急脱出する事。

第一次世界大戦時の戦闘機には脱出するためのシステムが無く、被撃墜はほぼ戦死と同義であった。
その戦訓から折り畳み式の落下傘が普及し、ベイルアウトが可能になる事で搭乗員の生存率が大幅に向上した。*1

現代の戦闘機射出座席を備え、パラシュートを開くまでの一連の動作が全自動で行われる。
とはいえそれ以上の安全確保は技術的に難しく*2パイロットの生還率を向上させたければキルレシオの向上を目指すしかないのが現状である。

参考:射出座席 マーチンベイカー


*1 第二次世界大戦時にはハンス・ヨアヒム・マルセイユハンス・ウルリッヒ・ルーデルなど、何度も撃墜されつつ生還するエースパイロットも誕生している。もちろん戦死したパイロットも無数に及ぶのだが。
*2 おおよそ時速600kmで脱出すると肩の骨折等の負傷は免れず、800kmを超えると生存が危ぶまれると言われる。

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