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*&ruby(へりこぷたー){【ヘリコプター】}; [#xe30de16]
Helicopter.~
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[[回転翼機]]のうち、[[ローター]]の[[回転力>トルク]]を[[エンジン]]から得ているもの。~
[[オートジャイロ]]が廃れたため、現在見られる[[回転翼機]]のほとんどがヘリコプターである。~
[[飛行機]]に次ぐ需要を持つ[[航空機]]であり、特に[[飛行機]]では非効率的な小型機の分野で高いシェアを占める。~
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[[空中で停止>ホバリング]]しても[[失速]]する事がなく、旋回・方向転換を自在に行えるのが特徴。~
[[滑走路]]を必要とせず、平坦な地面ならどこでも離着陸可能で、特に観測・遊覧・災害救助に適する。~
[[滑走路]]を必要とせず、平坦な地面ならどこでも[[離>離陸]][[着陸]]可能で、特に観測・遊覧・災害救助に適する。~
反面で最高速度や加速力に劣り、燃費も悪く、整備が煩雑で、操縦が難しい。~
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総体的に[[固定翼機]]よりも小型の機体に適した構造で、大型化するほど非効率的になる傾向にある。

総体的に[[固定翼機]]よりも小型の機体に適した構造で、大型化するほど非効率的になる傾向にある。~
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関連:[[転換式航空機]]

&ref(helicopters.jpg);

**ヘリコプターの速度限界 [#jfea0da7]
[[揚力]]と[[推力]]の両方を同じ[[ローター]]から出力している性質上、ヘリコプターには原理上の速度限界が存在する。~
[[ローター]]の運動が[[音の壁]]に到達すると、空気抵抗や衝撃波によって[[ローター]]が[[失速]]を起こすからだ。~
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この限界は[[ローター]]自体の回転と同時に、機体全体の前進・上昇による[[対気速度]]にも影響を受ける。~
つまり、機体が高速で移動しているほど、[[ローター]]の回転数の許容限界は低くなる。~
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物理学・工学上の理論上、ヘリコプターの最高速度は400km/h程度が実現可能な限界とされる。~
この限界は[[ペイロード]]無積載の[[無人機]]を想定する数値で、人間の搭乗する実用機で最高速度300km/hを越えるのは現実的でない。~
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ヘリコプターの速度限界は、[[メインローター]]に[[推力]]・[[揚力]]の両方を依存している限り克服不可能だと考えられている。~
従って、ヘリコプターの速度向上に関する研究はおおむね[[推力]]・[[揚力]]のいずれかを[[ローター]]以外の方法で得る事を前提としている。~
つまり[[ローター]]と[[翼>主翼]]を兼ね備える([[転換式航空機]])か、もしくは上昇用[[ローター]]と[[推進>推力]]用[[エンジン]]を兼ね備える(未だ実用化されず)かである。~


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