【ブラックボックス】(ぶらっくぼっくす)

Black Box.

本来は「正体不明の装置」という意味であるが、航空の分野では「ボイスレコーダー(CVR)」及び「フライトデータレコーダー(FDR)」の二つの装置を指す。

いずれの装置も、耐熱・耐衝撃構造を持ったカプセル*1の中に封印されており、機内で最も衝撃を受けにくい個所に格納されている。
また、墜落によって機体から離脱し、外部からの電源供給が絶たれても1か月間は信号を発することができるといわれており、万が一の事故に際して発見されやすいように工夫されている。

ボイスレコーダー

Cockpit Voice Recorder(CVR).

コックピットフライトデッキ)における操縦士の無線交信や乗員同士の会話などの音声データを記録しておく装置。
最大2時間の記録が可能で、それを超えると古い部分から順次消去される。

フライトデータレコーダー

Flight Data Recorder(FDR).

航空機高度や速度、機首の向き、垂直角度、経過時刻などを記録しておく装置。
最大25時間分の記録が可能で、それを超えると古い部分から順次消去される。


*1 摂氏1,100度の高熱に晒されても30分は耐えられ、また、水深7,000mの水圧にも耐えられるという。

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