【フォッカーF28】(ふぉっかーえふにじゅうはち)

Fokker F28 Fellowship.

1960年代、オランダの航空機メーカー「フォッカー社」が開発・生産していた短距離用双発ジェット旅客機
F27などのターボプロップ機の後継となる機種として開発されたもので、フォッカー社初のジェット機でもあった。

最終組み立てはフォッカーが行ったが、機体のコンポーネントは複数のヨーロッパメーカーによる分担生産であった。
また、(西)ドイツ政府とオランダ政府から開発資金の援助も受けていた。

1967年5月に最初の試作機が初飛行し、型式証明は1969年2月に発給された。

機体はダグラスDC-9やBAC 1-11などと同様、機体後部にロールス・ロイス「スペイターボファンを置いたT尾翼で、整備性に優れていたうえ、エアブレーキを採用して着陸時の滑走距離を抑える工夫がなされていた。
また、収納式のタラップ(エアステア)を備え、設備が不十分な地方の空港飛行場でも運用が可能であった。
さらに価格も安価であったことから世界各国の航空会社で採用された他、複数の国の政府や軍隊で導入され、アルゼンチン空軍によってフォークランド紛争にも投入された。

なお、日本では東亜国内航空全日本空輸が運用するYS-11の後継機候補として検討されたものの採用されなかったため、日本籍のオペレーターによる運用はなかった。


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