【フォッカー100】(ふぉっかーひゃく)

Fokker 100.

1980〜1990年代、オランダの航空機メーカー・フォッカー社が開発・生産・販売していた小型の双発ジェット旅客機リージョナルジェット)。
前作・F28をベースに、各部を近代化した形で開発された。

F28は、整備性の良さと価格の安さなどから世界各国の航空会社から受注を集めたが、1980年代になると陳腐化が目立ち始めた。
そこで、1983年に開発が開始されたのが本機である。

機体はF28をベースにしており、胴体後尾にエンジンを装備し、T尾翼も踏襲している。
F28 Mk4000より胴体を5.74m延長しており、主翼も1.5m延長されている。

客席数は標準107席と、F28の約二倍になった。
また、操縦系統も最新の電子機器に更新され、エンジンもロールス・ロイス「テイMk620」に改められて経済性が30%向上した。

座席数100席クラスのカテゴリーには、ボーイング737エアバスA320A319などがあり、激しい競争が繰り広げられた。

本機は、フォッカー社が倒産する1997年まで生産が続けられ、283機が生産された。
日本での運用はなかったが、かつては大韓航空や中国東方航空なども保有しており、日本への地方路線にも就航していた。

関連:フォッカー70


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