- バックアップ一覧
- 差分 を表示
- 現在との差分 を表示
- ソース を表示
- ファランクス へ行く。
- 1 (2004-04-07 (水) 16:58:13)
- 2 (2004-10-20 (水) 01:40:03)
- 3 (2004-10-30 (土) 12:19:01)
- 4 (2004-11-13 (土) 01:46:16)
- 5 (2004-11-13 (土) 22:17:30)
- 6 (2004-11-14 (日) 04:19:13)
- 7 (2005-01-14 (金) 22:45:05)
- 8 (2005-01-16 (日) 01:55:38)
- 9 (2005-01-16 (日) 22:53:46)
- 10 (2005-09-07 (水) 08:48:15)
- 11 (2005-09-07 (水) 20:00:59)
- 12 (2007-09-12 (水) 22:35:22)
- 13 (2008-11-15 (土) 11:53:10)
- 14 (2010-10-26 (火) 21:13:31)
- 15 (2010-12-10 (金) 00:12:03)
- 16 (2011-02-09 (水) 00:22:41)
- 17 (2011-02-09 (水) 06:04:43)
- 18 (2011-02-10 (木) 01:25:58)
- 19 (2011-04-24 (日) 07:29:47)
- 20 (2011-05-29 (日) 22:42:49)
- 21 (2011-05-30 (月) 23:39:27)
- 22 (2011-06-23 (木) 06:16:30)
- 23 (2011-06-23 (木) 20:44:49)
- 24 (2011-06-26 (日) 11:12:56)
- 25 (2013-06-01 (土) 10:41:59)
- 26 (2013-10-06 (日) 03:44:31)
- 27 (2014-02-04 (火) 23:21:16)
- 28 (2014-12-02 (火) 21:31:54)
- 29 (2014-12-03 (水) 14:12:34)
- 30 (2015-05-22 (金) 20:50:11)
- 31 (2015-07-13 (月) 12:10:13)
- 32 (2017-03-03 (金) 09:38:24)
- 33 (2017-05-20 (土) 09:49:14)
- 34 (2017-05-28 (日) 09:38:27)
- 35 (2017-09-05 (火) 19:39:11)
- 36 (2017-09-06 (水) 17:02:21)
- 37 (2018-07-05 (木) 18:43:13)
- 38 (2018-08-08 (水) 23:50:20)
- 39 (2019-02-26 (火) 09:14:25)
- 40 (2019-07-27 (土) 03:39:07)
- 41 (2021-08-06 (金) 18:54:20)
- 42 (2022-09-11 (日) 10:41:44)
- 43 (2022-09-11 (日) 15:58:18)
- 44 (2022-11-18 (金) 14:21:47)
【ファランクス】 †
Mark15 Phalanx*1
アメリカで開発された20mm口径の艦載ガトリングガンシステム。その見た目からR2-D2とも。
対艦ミサイルなどの飛翔体を至近距離で撃墜するCIWSとして運用される。
名称は古代ギリシアの歩兵戦術に由来し、重装歩兵の盾のように緊密な防御をイメージしての命名と思われる。
M61A1?機関砲と、これを搭載する砲塔・火器管制装置のセットで一個の兵器とする。
普段は射手からの制御を受けて発射するが、緊急時には目標探知・識別・発射を全て全自動で行える。*2
電源とペイロード空間以外は独立したシステムで、換装・設置にさほどの手間はかからない。
1978年に開発が始まり、1980年にまず空母コーラル・シーに搭載された。
以後も段階的に改修を受け、最新型では高速艇などの水上目標も撃沈できるようになっている。
アメリカや日本の他、NATO各国海軍を始め、21か国で870セットの採用実績がある。
次世代への課題 †
ファランクスは兵器としてまずまず傑作に分類できるが、根本的な問題もいくつかある。
まず第一に、近年の航空脅威、特に対艦ミサイルに対して20mm機関砲の火力は十分でない。
目標の破壊に成功しても、残骸が運動エネルギーを残したまま艦に激突する可能性が否定できない。
実際、残骸の搭載爆薬が起爆したり、燃料に引火した事が原因で沈没に至った例もある。
また、ガトリングガンの発射速度に対して装弾数に不足がある。
発射速度は毎分3000発、つまり1秒で50発を消費し、必中を期するには数秒以上の連射を必要とする。
初期型は装弾数が1000発に満たなかったため、2〜3回迎撃するごとに給弾作業が必要になる有様だった。
こうした点から、ファランクスの採用を取りやめてRIM-116回転弾体ミサイルへと換装した艦もある。
スペックデータ †
開発・製造者 | ジェネラル・ダイナミクス(現レイセオン) |
口径 | 20mm×102mm |
銃身長 | 1,520mm(ブロック0・ブロック1、L76砲身) 1,981mm(ブロック1B、L99砲身) |
砲身長 | 1,520mm(ブロック0・ブロック1、L76砲身) 1,981mm(ブロック1B、L99砲身) |
銃砲身 | 6本 |
全高 | 4.7m |
重量 | 5,700kg 6,200kg(後期型) |
俯仰角 | ブロック0:-10°/+80° ブロック1:-20°/+80°(移動速度:86°/秒(ブロック0/ブロック1) ブロック1B:-25°/+85°(移動速度:115°/秒(ブロック1B) |
旋回角 | 中心線からそれぞれ150° (移動速度:100°/秒(ブロック0/ブロック1)、116°/秒(ブロック1B)) |
発射速度 | 毎分3,000〜4,500発(選択式)、毎秒50〜75発 |
初速 | 1,100m/s |
有効射程 | 1.49km |
最大射程 | 型式による |
使用弾薬 | 艦船用:徹甲弾、外皮付タングステン弾 地上配備型:高性能爆薬弾、自爆機能付き曳光弾 |
誘導方式 | KuバンドレーダーとFLIR |
バリエーション †
- Block0:
初期モデル。
- Block1:
能力向上型。
発射速度が向上し、弾倉の大型化により装弾数が増えたほか、俯仰角が大きく取れるようになった。
- Block1A:
Block1のコンピューターシステムを更新したモデル。
- Block1B:
現行モデル。砲身の延長やFLIRの追加、マウントの改良が行われた。
この改良により射撃精度が向上し、対舟艇および低速低高度の空中目標への射撃能力を獲得した。
- LPWS(Land-based Phalanx Weapon System):
トレーラーで牽引する車載型ファランクス。Counter-RAMと呼ばれる。
基地に対する迫撃砲、ロケット弾の攻撃を察知して着弾前に撃墜する事を旨とする。
使用弾薬は地面への着弾による被害を防ぐため、Mk149 Mod4 APDS弾に自爆機能が付加されたM940「MPT-SD(多目的曳光弾-自爆機能付き)」を使用する。
「きりしま」搭載のMk.15 ブロック1B。レドーム横に赤外線監視装置などを追加し、対舟艇射撃能力を獲得した。
*1 日本の海上自衛隊では「高性能20ミリ機関砲」の名で採用されているが、命名に当たって、「高性能」という単語があえて付け加えられた意図は不明。
*2 ただし、本当に「全自動」なので、指令を与えなければ、敵味方問わず有効射程圏内に入った全ての物を迎撃する。