*&ruby(ぴらーにゃ){【ピラーニャ】}; [#f65911b8]
スイス・モワク社製の装輪式[[装甲兵員輸送車]]。~
1970年代に輸出用として開発され、現在の[[APC>装甲兵員輸送車]]隆盛のはしりとして[[ライセンス生産]]された車両を含め、西側諸国に広く普及した。~
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車体前面左側に操縦手席、前面右側が機関室、中央が戦闘区画、後部が兵員室となっている。~
戦闘区画部分の上面に[[砲塔]]を有し、標準装備のほか90mm砲、[[対戦車ミサイル]]などを搭載可能。~
**スペックデータ [#n45d8040]
|開発国|スイス|
|主製造社|モワグ社&br;ジェネラル・ダイナミクス・ランド・システムズ (GDLS)([[ライセンス生産]])|
|乗員|3名+兵員10名|
|全長|6.0m|
|全高|2.7m|
|全幅|2.6m|
|戦闘重量|8.5t|
|[[エンジン]]|[[ディーゼルエンジン]](下記4種より選択)&br;デトロイト・ディーゼル 6V-53TA&br;MTU 6V-183-TE22&br;カミンズ 6CTAA8.3-T350&br;キャタピラ 3126|
|エンジン出力|280hp|
|登坂力|60%|
|超堤高|0.5m|
|最大速度|100km/h(路上)|
|[[航続距離]]|600km|
|兵装|M242「ブッシュマスター」25mm[[機関砲]]×1門(LAV-25)&br;M240 7.62mm[[同軸機銃]]×1挺(LAV-25)|
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**主なバリエーション[#g0970de7]
-ピラーニャ1:~
初期型。4×4、6×6、8×8の3タイプが作られた。~
基本型の装甲兵員輸送車タイプは、4×4型が全備状態で7.8t、乗員数は最大10名、6×6型は10.5tで乗員が最大14名、8×8型が12.3tで乗員最大15名とされていた。~
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-ピラーニャ2:~
1990年代に開発・製造された機動力と装甲防御力を向上させたモデル。~
シリーズ中では最大の10×10型も新たに作られた。~
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-ピラーニャ3:~
1996年に開発・製造された搭載量、機動性と装甲防御力を更に向上させたモデル。~
装甲防御力は、専用に開発された追加装甲パッケージを装着することで向上された。~
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-ピラーニャ4:~
最新型。~
モジュール装甲を採用し、エッジの丸まった車体形状が特徴。~
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-ピラーニャ5:~
イギリス陸軍が次期主力[[APC>装甲兵員輸送車]]として開発中のモデル。~
ピラーニャ4をベースにしている。~
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**各国の派生型 [#k6b3be36]
-ピラーニャ1
--AVGP((Armoured Vehicle General Purpose.)):~
カナダ陸軍向けモデル。~
---AVGP クーガー:~
偵察戦闘車/火力支援車型。~
イギリス製のFV101「スコーピオン」[[軽戦車]]と同じL23A1 76mm砲装備の砲塔を搭載している。~
---AVGP ハスキー:~
[[装甲兵員輸送車]]型。~
[[M2 12.7mm重機関銃>ブローニングM2]]と[[FN MAG7.62mm汎用機関銃>MAG]]を装備したキャデラック・ゲージ製銃塔を搭載した。~
---AVGP グリズリー:~
装甲回収車型。クレーンを装備。~
~
--LAV-25:~
[[アメリカ海兵隊]]向けモデル。~
---LAV-25A1:~
SLEP((Service Life Extension Program(延命プログラム)の略。))改修を受けた型。~
---LAV-25A2:~
増加[[装甲]]の追加、レイセオン製社製熱線暗視装置(ITSS((Improved Thermal Sight System.)))の搭載、[[IED]]起爆妨害装置の搭載などを行った型。~
---LAV-AT:~
対戦車車輌型。~
[[TOW]][[対戦車ミサイル]]の2連装ランチャーを装備する。~
車輌には合計16発のTOWを搭載。~
---LAV-M:~
[[自走迫撃砲]]型。~
車体後部天井にハッチを設け、車内にM252 81mm 迫撃砲と360度旋回可能なターンテーブルを搭載した。~
車内には98発の81mm迫撃砲弾を搭載可能。~
---LAV-AD:~
自走対空砲型。~
[[GAU-12 25mmガトリング砲>GAU-12]]1基と4連装[[スティンガー>FIM-92]][[地対空ミサイル]]ランチャー2基を装備した。~
---LAV-R:~
クレーンを装備した装甲回収車型。~
---LAV-C2:~
指揮通信車型。~
屋根を高くして、[[VHF]]、[[UHF]]、HFの通信機を搭載した。~
---LAV-L:~
輸送車輌型。~
---LAV-MEWSS((Mobile Electronic Warfare Support System.)):~
[[電子戦]]車輌型。~
---LAV-EFSS((Expeditionary Fire Support System.)):~
自走迫撃砲型。LAV-Mの後継。~
開発中のドラゴンファイア120mm自動迫撃砲を搭載する。~
---LAV-105/LAV-AG:~
105mm砲を搭載した大型砲塔を備える火力支援型。財政上の理由で試作のみに終わる。~
~
--ASLAV:~
オーストラリア軍向けモデル。~
---ASLAV-25:~
M242 25mm[[機関砲]]装備の砲塔を搭載した偵察戦闘車型。~
[[アメリカ海兵隊]]のLAV-25とほぼ同様。~
---ASLAV-PC:~
装甲兵員輸送車型。砲塔は装備せず、[[M2 12.7mm重機関銃>ブローニングM2]]を装備している。~
イラクやアフガニスタンに派遣される際にはノルウェーのコングスベルグ・ディフェンス&エアロスペース製のプロテクター RWSが装備された。~
---ASLAV-C:~
指揮車輌型。~
ASLAV-PCとほぼ同じ車体に無線機、アンテナ等を増設した。~
武装はASLAV-PCと同様のものが装備される。~
---ASLAV-S:~
監視/観測車型。~
ASLAV-PCとほぼ同じ車体に熱線暗視装置、観測用カメラ機材、[[レーザー]]レンジファインダーを増設した。~
武装はASLAV-PCと同様のものが装備される。~
---ASLAV-A:~
野戦救急車型。~
ASLAV-PCとほぼ同じ車体に医療設備、ベッド等を搭載し、座った状態の患者なら6名、寝た状態であれば3名を乗せることができる。~
武装はASLAV-PCと同様のものが装備される。~
---ASLAV-F:~
HIAB社製クレーンを装備する修理/整備車輌型。~
武装としてFN MAG 7.62mm機関銃を装備している。~
イラクやアフガニスタンに派遣される際にはプロテクター[[RWS>リモートウェポンシステム]]が装備された。~
---ASLAV-R:~
ウインチを装備する修理/回収車輌型。~
ASLAV-Fと同様にイラクやアフガニスタンに派遣される際にはプロテクター[[RWS>リモートウェポンシステム]]が装備された。~
~
-ピラーニャ2
--バイソン:~
カナダ軍向け[[APC>装甲兵員輸送車]]型。~
--コヨーテ:~
カナダ軍向け装甲偵察車型。~
--デザートピラーニャ
--LAV-II~
~
-ピラーニャ3
--LAV-III:~
カナダ陸軍仕様。~
--[[ストライカー]]:~
[[アメリカ陸軍]]モデル。詳しくは項を参照。~
--NZLAV:~
ニュージーランド陸軍仕様。~
--ピラーニャIIIC
--ピラーニャIIIH

-ピラーニャ4~
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-ピラーニャ5~
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