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*&ruby(びげん){【ビゲン】};
SAAB 37 Viggen.~
スウェーデンの[[サーブ]]社が、[[ドラケン]]の後継機として開発した戦闘・攻撃・偵察機。~
*&ruby(びげん){【ビゲン】}; [#q6ba8467]
SAAB37"Viggen". (スウェーデン語で「雷光」の意)

スウェーデンの[[サーブ]]社が、[[ドラケン]]の後継機として開発した[[マルチロールファイター]]。~
~
永世中立国であったスウェーデンでは有事に先制攻撃を受けることが予想されたため、それに耐える抗堪性が重視された。~
このため地下壕への収納を考慮して、[[垂直尾翼]]が折りたたみ式になっている。~
また国中に分散配備するため、自動車用の高速道路を[[滑走路]]として使用できるよう考慮され、500メートルの直線道路があれば離着陸できる[[STOL]]性能が要求された。~
低速から高い[[揚力]]を生じる[[クロースカップルドデルタ]]や、短距離で停止するための[[逆噴射装置]]が装備された。~
しかしこれらの装備により重量は増加し、[[主脚]]はダブルタイヤとなり、さらには舗装強化された道路でなければ着陸できず、かえって離着陸できる場所が制限される皮肉な結果となってしまった。~
中立外交を掲げる(先制攻撃ができないため国内が戦場となる)スウェーデンの政策上、抗堪性を重視する思想で設計された。~
[[掩蔽壕]]への収納する事を考慮し、[[垂直尾翼]]が折りたたみ式になっている。~

また、[[滑走路]]の損壊に備え、500メートルの直線道路があれば離着陸できる[[STOL]]性能が要求された。~
低速から高い[[揚力]]を生じる[[クロースカップルドデルタ]]や、短距離で着陸するための[[スラストリバーサー>逆噴射装置]]が装備されている。~
ただしこれらの機構は設計思想の観点から言えば瑕疵であり、[[STOL]]性の実現に失敗する結果を招いている。

>重量増加によって[[ランディングギア]]の接地圧も増加し、一般的な公道を損壊させて転倒を招くほどの圧力に達していた。

設計段階では輸出も目論まれていたが、スウェーデンの国情を念頭に置いた極端な性能のため商談に失敗し、スウェーデンでしか運用されなかった。~
こうした経緯を経て、後継機の[[グリペン]]は軽量化・さらなる多用途化・輸出の促進などの課題を課される事となった。~

**スペックデータ [#tdadfc62]
|>|CENTER:''AJ37''|
|乗員|1名|
|全長|16.4m([[機首]][[プローブ]]含む)|
|全高|5.6m|
|翼幅|10.6m|
|翼面積|46.0屐兵舁磧/6.2屐[[カナード翼>先尾翼]])|
|空虚重量|11,800kg|
|最大離陸重量|20,450kg|
|最大兵装搭載量|6,000kg|
|[[エンジン]]|スヴェンスカ・フリグモーター((後にボルボ・フリグモーター、現ボルボ・エアロ。)) [[RM8A>RM8]]低バイパス比[[ターボファン]]×1基|
|[[推力]]|72.1kN/125.0kN([[A/B>アフターバーナー]]使用時)|
|最高速度&br;(高空/低空)|[[マッハ]]2.0+/マッハ1.2|
|[[航続距離]]|2,000 km|
|[[実用上昇限度>上昇限度]]|18,000m|
|[[戦闘行動半径]]|539nm(Hi-Lo-Hi)/270nm(Lo-Lo-Lo)|
|固定武装|エリコンKCA 30mm[[機関砲]]×1門(装弾数150発)|
|兵装|[[AAM>空対空ミサイル]]:[[Rb71A>スカイフラッシュ]]、[[Rb74>AIM-9]]、[[Rb99>AIM-120]]&br;[[ASM>対艦ミサイル]]/[[AGM>空対地ミサイル]]:Rb04E/Rb15F([[RBS-15]])、[[Rb05A>Rb15]]、[[Rb75>AGM-65]]&br;爆弾類:120kg[[爆弾]]、DWS39小型弾薬ディスペンサー、[[ロケット弾]][[ポッド]]など|
~
|>|CENTER:''JA37''|
|乗員|1名|
|全長|16.43m|
|全高|5.9m|
|翼幅|10.6m|
|翼面積|46屐兵舁磧/6.2屐淵ナード翼)|
|空虚重量|12,200kg|
|最大離陸重量|22,500kg|
|最大兵装搭載量|6,000kg|
|エンジン|スヴェンスカ・フリグモーター RM8B 低バイパス比ターボファン×1基|
|推力|72.1kN/125.0 kN([[A/B>アフターバーナー]]使用時)|
|最高速度&br;(高空/低空)|マッハ2.0+/マッハ1.2|
|[[航続距離]]|2,000km|
|[[実用上昇限度>上昇限度]]|18,000m|
|固定武装|エリコンKCA 30mm機関砲×1門(装弾数150発)|
|兵装|空対空ミサイル:[[Rb71A>スカイフラッシュ]]、[[Rb74>AIM-9]]、[[Rb99>AIM-120]]&br;ロケット弾類:[[ロケット弾]][[ポッド]]など|

**バリエーション [#rbb3930f]
[[多目的戦闘機>マルチロールファイター]]をうたっているが、実際には任務別に異なる機体を使用する。~

-AJ37: [[攻撃機]]。~
ビゲンの基本型。自律航法能力や[[地形追随飛行]]能力を持つ。~
1967年、原型初飛行。~
-AJ37:~
基本型で[[攻撃機]]型。~
RM8AエンジンやPS37Aレーダーを搭載し、自律航法能力や[[地形追随飛行]]能力を持つ。~
1967年初飛行。~
後にAJS37にアップグレードされた。~
~
-JA37: [[戦闘機]]。~
-SK37:~
レーダーを搭載していない複座の機種転換訓練機型。~
後にSK37Eにアップグレードされた。~
~
-SF37:~
単座の写真[[偵察機]]型。~
機首に偵察用カメラのバッテリーを搭載し、[[偵察]][[ポッド]]を搭載する。~
後にAJSF37にアップグレードされた。~
~
-SH37:~
単座の海洋監視機([[哨戒機]])型。PS-371Aレーダーを装備。~
機体はAJ37に準ずる。~
後にAJSH37にアップグレードされた。~
~
-サーブ37E「ユーロファイター」:~
[[NATO>北大西洋条約機構]]向け輸出型。[[F-104]]の後継として提案されたが採用されず。~
~
-サーブ37X:~
ノルウェー向け輸出型。提案のみ。~
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-JA37:~
単座の全天候迎撃[[戦闘機]]型。~
垂直尾翼を大型化し、エンジンを[[ボルボ]]RM8AからRM8Bに強化している。~
[[レーダー]]は[[ルックダウン]]能力を持つLMエリクソンDAXとなり、固定武装として[[エリコン]]KCA30mm[[機関砲]]を備える~
[[レーダー]]は[[ルックダウン]]能力を持つLMエリクソンDAXとなり、固定武装として[[エリコン]]KCA 30mm[[機関砲]]を備える~
1977年初飛行。~
~
-SH37: 対艦[[哨戒機]]。~
機体はAJ37に準ずる。~
-AJS/AJSF/AJSH37:~
AJ/SF/SH37のアップグレード型。~
[[アビオニクス]]とソフトウェアのアップグレードが施された。~
~
-SF37: 写真[[偵察機]]。~
-JA37C/D:~
JA37のアビオニクスとソフトウェアをアップグレードした型。~
~
-SK37: 機種転換訓練用の複座型。~
-JA37DI:~
JA37Dのアビオニクスとソフトウェアをアップグレードした型。~
~
-SK37E:~
[[電子戦]][[訓練機>練習機]]型。~

優秀ではあるが国情を押し込めたため極端な機体となり、輸出事業には失敗している。~
このため後継機の[[グリペン]]では、軽量化・単一機での多用途化・輸出の促進などが課題となった。~


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