【ヒットアンドアウェイ】(ひっとあんどあうぇい)

Hit and Awey

有効射程と索敵能力の許す限り遠くから攻撃を仕掛け、即座に撤退する戦術
有名な例としてはゲリラ戦騎兵突撃、狙撃手の配置などが代表例。
とはいえ、現代戦では歩兵での占領・防衛が必要な場合以外は必ずヒットアンドアウェイが鉄則となっている。

個人レベルでは、銃器の介在しない白兵戦で反撃しつつ後ろに後退して攻撃を避ける戦法も指す。
また、スパイや窃盗団などが事後の身分発覚・国外逃亡を前提において作戦を取る場合も指す。

火力効率が悪く、敵戦力に有効打を与える前に撤退を余儀なくされる事も多い。
撤退に失敗すれば攻撃を行った部隊はたいてい全滅に至るため、追撃を振り切るだけの機動力も必須である。
また上記の理由から、ヒットアンドアウェイは「撤退する事が可能な情勢下」でしか成立しない。
兵器にせよ兵士にせよ兵站基地との接続を必要とするが、非常時に基地ごと撤退するのは極めて困難である。
従って、敵軍に兵站網の配置を把握されてしまった状態でのヒットアンドアウェイはほとんど成功しない。

総じて時間稼ぎ・兵站士気への負荷に主眼を置く戦術であり、ヒットアンドアウェイだけで最終的な勝利を得る事は難しい。
大規模な作戦では、本隊が大規模な追撃を仕掛けるために、敵軍を拘束して隙を作るために別働隊が実施する事が多い。

例えば、敵軍の移動経路のいくつかを封鎖し、砲兵部隊キルゾーンへと誘導するために仕掛ける場合がある。


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