*&ruby(ぱんつぁーふぁうすと){【パンツァーファウスト】}; [#i7181959]
Panzerfaust~
ドイツの個人携帯対戦車兵器。愛称は「戦車への鉄拳」という意。~
ファウストパトローネ(Faustpatrone:拳の弾薬)とも呼ばれる。~
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[[第二次世界大戦]]において、ドイツ軍は歩兵の携帯用対戦車兵器として[[対戦車ライフル>対物ライフル]]、[[収束手榴弾>手榴弾]]、[[対戦車榴弾>成形炸薬弾]]を用いてきたが、[[ソ連軍]]もより重装甲の[[T-34>T-34(戦車)]]や[[KV-1]]といった[[中戦車]]・[[重戦車]]を投入してきたためこれらの威力不足が懸念され始めた。~
そこで、1942年にこれらに取って代わる携帯型対戦車兵器の開発が命じられ、ラングウェイラー博士が研究を進めていた[[成形炸薬弾]]の発展型として開発されたのがこのパンツァーファウストである。~
これは、[[ノイマン効果]]を応用した対戦車擲弾を発射する[[無反動砲]]で、実態はロケットランチャーだったアメリカの[[バズーカ]]とは構造や発射原理が違う。~
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最初に開発された「パンツァーファウスト30」は、射程30mで貫通力は140mm(30度傾斜の装甲)と、[[連合国軍>連合国(第二次世界大戦)]]のほとんどの[[戦車]]の[[装甲]]を正面から貫徹することが出来た。~
これは後に弾頭を大型化し、貫通力を200mmに増大させた。~
しかし、射程の短さと不十分な安全装置が問題となり、後に「パンツァーファウスト60」「パンツァーファウスト100」「パンツァーファウスト150」(後ろの数字は射程距離m)と、射程の延長型が開発された。~
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パンツァーファウスト60及びパンツァーファウスト100は、合計130万発が製造された。~
基本的に使い捨てだが、発射後のパイプ部分は回収すれば工場で再装填可能であった。~
また、量産に至らなかった「パンツァーファウスト200」は現場で何度も弾体を装填して使えるもので、後にソ連で発展型・[[RPG-2>RPG]]が作られることとなる。~
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関連:[[パンツァーシュレック]] [[フリーガーファウスト]] [[イェーガーファウスト]] [[パンツァーファウスト3]]~

**スペックデータ [#t06778b9]
|名称|パンツァー&br;ファウスト30&br;「クライン」&br;(ファウスト&br;パトローネ1)|パンツァー&br;ファウスト30&br;(ファウスト&br;パトローネ2)|パンツァー&br;ファウスト&br;60|パンツァー&br;ファウスト&br;100|パンツァー&br;ファウスト&br;150|パンツァー&br;ファウスト&br;200&br;(試作のみ)|
|重量|CENTER:3.2kg|CENTER:5.1kg|CENTER:6.1kg|CENTER:6.8kg|CENTER:7kg|CENTER:-|
|射程|>|CENTER:30m|CENTER:60m|CENTER:100m|CENTER:150m|CENTER:250m|
|装甲貫徹力|CENTER:140mm|>|>|CENTER:200m|200m以上|CENTER:-|

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