【バラク】(ばらく)

Barak.

  1. イスラエル軍におけるF-16Cの愛称。

  2. イスラエル・エアクラフト・インダストリーズが開発した個艦防空用の短距離艦対空ミサイル
    1979年に開発が始まり、1992年に実戦配備された。

    射撃指揮装置、EL/M-2221 STGR捜索・追跡誘導レーダー、8連装のVLSで構成されており、システムは小型艇に搭載する事を考慮して軽量化されている。
    ミサイル本体は発射直後はブースターによって上昇し、姿勢は推力偏向方式で制御される。
    ブースト終了後は後部の推力偏向用デフレクタを切り離して、空力フィンで姿勢制御・飛翔を行う。
    射程は最大12kmで、弾頭はHE爆風破片弾頭を使用し、誘導方式はCLOS(指令照準線一致)方式である。

    イスラエルのほか、インド・シンガポール・チリで採用されている。

    スペックデータ
    全長2.175m
    直径17cm
    翼幅68.5cm
    発射重量98kg
    射程10〜12km
    速度マッハ1.7
    飛行高度5.5km(最高高度)
    推進方式固体燃料ロケットモーター
    弾頭HE 爆風破片弾頭(22kg)
    誘導方式自動化指令照準線一致(CLOS)
  3. ノルウェー軍?において自国生産されるペンギン対艦ミサイルシリーズの愛称。
    サイズがコンパクトな割には強力な破壊力を誇るため、生産国ノルウェー以外にも、アメリカ軍オーストラリア軍?が採用している。改修後のヘリスタブウィングに装備可能であり、ノルウェー武器庁は、小型から中型の敵性艦を大破させる事が可能だとしている。
  4. イスラエル・エアクラフト・インダストリーズが開発した個艦防空用の短距離艦対空ミサイル

    【バリエーション】
    • バラクI:
      初期型。

    • バラクNG:
      イスラエルとインドが共同開発した次世代型。
      当初はバラクIIと呼ばれていた。
      改良された誘導装置を搭載し、射程距離の延長(70km以上)が図られている。

      【主な搭載艦艇】
    • バラクI
    • イスラエル:
    • インド:
      • ヴィラート級?航空母艦(就役後に8連装VLS×2基(16セル)を搭載。)
      • シヴァリク級?フリゲート(8連装VLS×4基(32セル)を搭載。)
      • ゴーダーヴァリ級?フリゲート4K33(9M33M)オサーM(SA-N-4)連装発射機1基を8連装VLS×3基(24セル)に換装。)
      • ブラマプトラ級?フリゲート(就役後に8連装VLS×3基(24セル)を搭載。)
      • デリー級?駆逐艦(「デリー」と「マイソール」がAK-630CIWS×2基を8連装VLS×4基(32セル)に換装。)
      • ラージプート級?駆逐艦(「ランヴィール」と「ランヴィジャイ」がAK-630CIWS×2基を8連装VLS×4基(32セル)に換装。)
      • コルカタ級駆逐艦(8連装VLS×4基(32セル)の搭載を予定。)
    • シンガポール:
      • ヴィクトリー級?コルベット(就役後に8連装VLS×2基(16セル)を搭載。)
    • チリ:
      • カウンティ級?駆逐艦(就役後、8連装VLS×2基(16セル)を搭載。現在は退役。)
      • アルミナンテ・ウイリアムズ?(改装後、8連装VLS×4基 (32セル) を搭載。)

    • バラクNG
      • サール5型コルベット(予定)
      • コルカタ級フリゲート(VLS×2基 (1基32セル) を搭載予定。)

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