【バビロン作戦】(ばびろんさくせん)

1981年にイスラエルにより行われたイラクのバグダッドで建設中であったオシラク原子力発電所に対する航空攻撃作戦。イラクの核兵器を妨害する目的で実施された。

参加兵力は主力となる攻撃機F-16が8機(各機Mk84 2000ポンド弾を2発装備)、および護衛戦闘機F-15が6機だった。
イスラエル南部の航空基地を発進した14機はサウジアラビアの領空を無許可で侵犯、続きイラク領空に入りバグダッドで建設中だった原子炉に対し攻撃を加えた。完全な奇襲であったため反撃は僅かで、15発の爆弾が命中し原子炉は破壊された。
帰路は再びサウジアラビア領空侵犯。さらにヨルダン領空を侵犯し全機が無事に帰還した。

稼動前であったとはいえ史上唯一の原子炉に対する攻撃作戦であり、イスラエルに対し特に当事国のイラク、ヨルダン、サウジアラビアをはじめとして世界中から非難の声が上がった。


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