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*&ruby(ばとるらいふる){【バトルライフル】}; [#m4d21077]
Battle rifle~
近年になって現れた[[小銃]]の小区分で、一般的な[[突撃銃]](アサルトライフル)よりも[[口径]]が大きく、[[有効射程]]や[[マンストッピングパワー]]などが優れるものを指す。~
7.62mmNATO弾を使用するものなどを指すことが多いが、これらの銃も[[突撃銃]]と定義されていた場合が多く、明確な区別は存在しない。~
いずれにしても、小口径高速弾を用いる現代[[突撃銃]]の普及とともに一度は置換された大口径・強[[装薬]]の弾丸を用いるライフルが、後述の理由から近年戦場に復帰し、両者がともに使用されるようになったことで、呼び分けるためにつくられた呼称である。~
FN・[[FAL]]やスプリングフィールド[[M14]]などが代表格と見られる。~
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かつて、[[NATO>北大西洋条約機構]]参加諸国や日本([[自衛隊]])も含めた旧西側陣営諸国軍の[[小銃弾]]には、([[アメリカ軍]]のゴリ押しで)7.62mm×51弾が採用されていたが、これは弾丸そのものが重いうえ、[[初活力]]が大きく小銃としては反動が大きすぎたため、敬遠された。((特に[[FAL]]は開発中のものに比べて弾薬が強装・重量化した結果、[[フルオート]]射撃時の命中精度が著しく悪化し、[[セミオート]]のみの仕様に変更されてしまった。))~
このため、後年になって5.56mm×45弾が採用されるようになり、この小口径化によって[[歩兵]]の携行弾数は増大し、[[フルオート]]時の命中精度も向上した。((このような経過については[[突撃銃]]及び[[StG44]]の項目も参照のこと。))~
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しかしながら、質量の小さい5.56mm弾は、[[急所>バイタルパート]]に命中しない限り目標の戦闘能力を一撃で奪うことはできず、また[[有効射程]]も比較的短い。~
このため、一撃必殺が要求されることの多い市街戦や、広大な砂漠・平原での撃ち合いが行われる中東の戦場などで、5.56mm[[突撃銃]]では不都合が生じてきた。~
例えばイラクに駐留するアメリカ軍では旧世代の[[M14]]が持ち出されたり、敵から[[鹵獲]]した[[AK47]]を用いたりする場合があった。~
そうした経験と非対称戦に伴って市街地での戦闘に主眼が置かれる情勢の変化に伴い、特に射撃の上手な兵士がバトルライフルを持ち、アサルトライフルを持つ兵士に混じって戦うスタイルが定着しつつある。


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