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*&ruby(ばっかにあ){【Buccaneer】}; [#zc9ec9de]
[[ブラックバーン]]/[[ホーカーシドレー]]社製。
核攻撃を含む低空侵攻を主任務とする艦載攻撃機。
[[スーパーマリン・シミター]]の後継機。~
太い胴体を持ちながら[[エリアルール]]を取り入れたことによって、音速に近い速度領域での抵抗を減らして、高い低空機動性を有する。~
エンジンはS.1はデハビランド製ジャイロン・ジュニアエンジンを搭載しているが、出力不足のためにS.2からはロールス・ロイス製スペイエンジンを搭載している。
S.1をイギリス海軍向けに40機生産し、つづいてエンジン出力を30%向上させたS.2に生産が移行した。イギリス空軍もS.2をS.2Bとして採用。南アフリカにも輸出された。~
*&ruby(ばっかにあ){【バッカニア】}; [#zc9ec9de]
17世紀にカリブ海のスペイン領を荒らしていた英仏出身者の公認[[海賊]]を指す（バッカニアーとも）。~
~
退役直前の1991年には[[湾岸戦争]]に参加し、優れた低空侵攻能力の一端を見せた。~
+[[Brewster>ブリュースター]] [[SB2A Buccaneer>SB2A]]~
[[アメリカ海軍]]が[[SBA（SBN）>SBA]]の後継として[[ブリュースター]]社に発注した[[艦上爆撃機]]。~
詳しくは項を参照。~
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+Blackburn Buccaneer~
[[スーパーマリン・シミター]]の後継機として、[[ブラックバーン]]/[[ホーカーシドレー]]社が開発した[[艦上攻撃機>艦上機]]。~
核攻撃を含む低空侵攻を主任務とする。~
1953年にB-103として開発を開始し、1958年に[[初飛行]]した。~
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太い胴体を持ちながら[[エリアルール]]を取り入れたことによって、[[亜音速]]での抵抗を減らして、高い低空機動性を有する。~
[[パイロット>エビエーター]]からも、その機体形状からバナナ・ジェット (Banana Jet) の愛称でも親しまれた。~
[[エンジン]]はS.1では[[デ・ハビランド]][[ジャイロン・ジュニア]]を搭載しているが、出力不足で武装と[[燃料]]を満載した状態では[[航空母艦]]から発進することができず、燃料を半分まで減らして運用するという制約があった。~
その為、S.2からは[[ロールス・ロイス]]「[[スペイ]]」[[ターボファン]]を搭載した。~
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初期型「S.1」は40機が生産されて[[海軍]]に納入され、続いてエンジン出力を30％向上させた「S.2」に生産が移行した。~
[[イギリス空軍>RAF]]もS.2を老朽化した「[[イングリッシュエレクトリック]]・[[キャンベラ]]」[[爆撃機]]の代替にS.2Bとして採用し、[[海軍]]が[[正規空母]]を全廃した後は、[[海軍]]配備機も全て[[空軍]]に移管された。~
また、南アフリカにも16機が輸出された。~
~
戦歴では、1983年のレバノン紛争などに参加し、退役直前の1991年には[[湾岸戦争]]に参加。~
[[トーネードIDS>トーネード（マルチロールファイター）]]が投弾した[[レーザー誘導爆弾]]を誘導する任務に就き、参加した12機は合計226回もの任務を全うし、優れた低空侵攻能力の一端を見せた。~
また、湾岸戦争後半には、[[制空権]]確保に伴い自らも誘導爆弾投下を行っている。~
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現在は、南アフリカに輸出された機体も退役しているが、民間人がジェット戦闘機の飛行を体験できるサンダーシティ社（ケープタウン国際[[空港]]内）にて[[BAe]][[ライトニング>ライトニング（戦闘機）]]や[[ホーカー]][[ハンター]]と共に乗ることができる。~
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|>|CENTER:''スペックデータ''|
|乗員|2名|
|全長|19.33m|
|全高|4.95m|
|全幅|13.41m|
|[[主翼]]面積|47.82��|
|空虚重量|13,600kg|
|最大離陸重量|28,000kg|
|[[エンジン]]|[[ターボジェット]]/[[ターボファン]]×2基&br;デハビランド ジャイロン・ジュニア（S.1）&br;ロールス・ロイス スペイRB168-1AMk.101（S.2）|
|エンジン[[推力]]|31.6kN（S.1）&br;49.4kN（S.2）|
|最高速度|[[マッハ]]0.92|
|[[実用上昇限度>上昇限度]]|16,000m|
|[[航続距離]]|2,268nm|
|[[戦闘行動半径]]|518nm（Hi-Lo-Hi）|
|兵装|胴体内および[[主翼]]下[[ハードポイント]]に最大5,400kgまで|
|[[AAM>空対空ミサイル]]|[[AIM-9「サイドワインダー」>AIM-9]]|
|[[ASM>空対艦ミサイル]]|シーイーグル、AS-30L|
|[[ARM>対レーダーミサイル]]|マーテル|
|[[爆弾]]・[[ロケット弾]]|[[ペイヴウェイ>ペイブウェイ]][[レーザー誘導爆弾]]&br;454kg通常爆弾&br;WE177[[戦術核爆弾>戦術核兵器]]&br;マトラ・[[ロケット弾]][[ポッド]]（68mmロケット弾を搭載）|
|その他|[[増槽]]等|
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【派生型】~
--バッカニア：~
試作機（20機）。~
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--バッカニア S.1：~
デハビランド ジャイロン・ジュニアを搭載したイギリス海軍向け初期生産型。~
後に一部がS.2に改修された。~
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--バッカニア S.2：~
ロールス・ロイス製スペイを搭載したS.1の改良型。~
ブラックバーンで10機、ホーカー・シドレーで74機など一部はS.1から改造された。~
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--バッカニア S.2A：~
イギリス海軍向け。後に[[イギリス空軍>RAF]]向けへ改修される。~
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--バッカニア S.2B：~
イギリス空軍向けバッカニア。~
マーテル[[対レーダーミサイル]]やシーイーグル[[対艦ミサイル]]を搭載可能で、1973年から1977年にかけて45機が製造された。~
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--バッカニア S.2C：~
対レーダーミサイル搭載使用能力のないイギリス海軍向け型。~
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--バッカニア S.2D：~
イギリス海軍向けの対レーダーミサイル搭載能力を有する発展型で、1975年より運用。~
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--バッカニア S.50：~
南アフリカ空軍向けのバッカニア（16機）~
