【バズーカ】(ばずーか)

Bazooka*1

1905年にアメリカのアーカンソー州ヴァン・ビューレンで発明された金管楽器の一種。
水道管とラッパを合体させたような無骨な形状で、「手負いのヘラジカ」と形容される下品でとぼけた音を出す。
いわゆるジョーク楽器であり、高度で繊細な演奏ができるようには設計されなかった。

発明者であるボブ・バーンズは1930年代にコメディアンとして大成し、バズーカはその小道具として一世を風靡している。
しかし楽器メーカーが正式に製造する事はなく、またボブ・バーンズ没後に著名な奏者が現れる事もなかった。

その後の1942年、アメリカの歩兵携帯式ロケット弾発射機が「バズーカ」の愛称で呼ばれるようになった。
その発射機の形状が当時のアメリカ兵にとって「バズーカにしか見えない」代物だったためである。

歩兵火器としての「バズーカ」は大量生産され、また多大な戦果を挙げ、その知名度を大いに高めている。
時代を経るにつれて拡大解釈され、現代では「人間が肩にかつぐ重火器」を意味する俗語となっている。
単に「バズーカ」とだけ呼んだ場合、それを特定の兵器と結びつける事はできない。

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*1 名の由来は、ほら吹きの大言壮語を意味する方言"bazoo"に、楽器めいた語尾を適当に結合したもの。

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