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*&ruby(ばいぱすひ){【バイパス比】};
[[ターボファン]]エンジンにおける、[[バイパス流]]と燃焼室に流れる空気の比。~
*&ruby(ばいぱすひ){【バイパス比】}; [#ue6027e1]
[[ターボファン]]式のジェットエンジンにおける設計用語。~
エンジン内に流入する空気のうち、燃焼室に流入せず[[バイパス流]]として排出される量の割合。~
~
バイパス比が高いほどジェットとして噴出される空気の質量は大きく、また噴出速度が低速になる。~
ジェットの運動エネルギーは速度の二乗に比例するため、バイパス比が高く噴出速度が遅いほど燃費が良くなる。~
一方、パイパス比が高いほど高速下での[[推力]]低下が顕著に表れ、速度性能を低下させる。~
~
こうした特性から、[[輸送機]]・[[旅客機]]はバイパス比が高く、[[戦闘機]]は[[超音速巡航]]を想定してバイパス比が低い。

バイパス比が高いほど、[[ターボファン]]としての特徴が顕著になる。~
バイパス比が高いほど、後方に噴出する空気の質量が大きくなり、同じ推力を発生する場合には、~
より低速で空気を空気を噴出することになる。その後方へ噴出する空気の運動エネルギーは~
速度の二乗に比例する為、噴出速度が速い場合に著しく燃費が悪くなる。~
逆に噴出速度を遅くできる高バイパス比[[ターボファン]]は燃費が良くなる。~
すなわち、~

・高バイパス比の[[ターボファン]]は燃費が良いが、純ジェットや低バイパス比の[[ターボファン]]に比べて高速での推力低下度合いが大きく、超音速飛行等には向かない。~
・低バイパス比の[[ターボファン]]は高速高空の飛行に適するが、燃費が悪い。~

前者は亜音速の[[輸送機]]や[[旅客機]]など、後者は超音速飛行が可能な[[戦闘機]]などに用いられることが多い。


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