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*&ruby(はりあー){【ハリアー】};
*&ruby(はりあー){【ハリアー】}; [#r307e1c7]
Hawker Siddeley Harrier.~
イギリスの[[ホーカーシドレー]]社が開発した[[STOVL]]式[[攻撃機]]。~
世界で唯一成功した[[STOVL]]機ともいわれる。~
イギリスの[[ホーカーシドレー]]社が開発した[[STOVL]]((ただし、フル装備では重量過多でVTOLでの離陸は出来ず、VTOLは燃費も悪いため滑走路が使える状況では殆ど滑走して離陸する。))式[[攻撃機]]。~
世界で唯一成功した[[STOVL]]機ともいわれる(([[V-22]]や[[F-35]]など、新しい実用VTOL機も登場してきているが、成功した実績を持つのは現状でハリアーが唯一。))。~
~
冷戦時代のにらみ合いにおいて、敵に[[滑走路]]を破壊されても運用可能な[[VTOL]]機は空軍の悲願であった。~
世界各国が[[VTOL]]機を試作しては失敗する中、本機の原型となる P.1127 ケストレルが1960年に初飛行した。~
[[冷戦]]時代のにらみ合いにおいて、敵に[[滑走路]]を破壊されても運用可能な[[VTOL]]機は各国[[空軍]]の悲願であった。~
世界各国が[[VTOL]]機を試作しては失敗する中、本機の原型機「P.1127『ケストレル』」が1960年に初飛行した。~
~
本機における最大の成功要因は、[[VTOL]]用[[エンジン]]である、ロールスロイス・ペガサス [[ターボファン]]にある。~
この[[エンジン]]は機体中央部に配置され、4つの[[推力偏向ノズル]]を持つ。前方2つは[[バイパス流]]を、後方2つは[[コア流]]を噴射する。~
[[VTOL]]時は下方に、[[STOL]]時は斜め後ろに、巡航時は後方に噴射される他、空戦機動時にもノズルを傾けて旋回性能を向上させる[[VIFF]]モードを持つ。~
本機における最大の成功要因は、機体中央部に配置された[[ロールス・ロイス]]「[[ペガサス]]」[[ターボファン]][[エンジン]]にあった。~
この[[エンジン]]は4つの[[推力偏向ノズル]]を持ち、前方2つは[[バイパス流]]を、後方2つは[[コア流]]を噴射する。~
[[VTOL]]時は下方に、[[STOL]]時は斜め後ろに、巡航時は後方に噴射される他、[[空戦機動時>マニューバー]]にもノズルを傾けて旋回性能を向上させる[[VIFF]]モードを持つ。~
また、[[VTOL]]モードにおける[[ダウンウォッシュ]]の影響を避けるため、[[主翼]]の[[下反角]]が大きく面積が小さいことも特徴である。~
~
本機に代わる[[STOVL]]機が登場しなかったため、改良が繰り返され、[[シーハリアー]]やハリアー2などの発展型が運用され続けている。~
本機に代わる[[STOVL]]機が長らく登場しなかったため、改良が繰り返され、[[シーハリアー]]やハリアーIIなどの発展型が運用され続けている。~
~
アメリカでは[[マクダネル・ダグラス]]がライセンス生産する形で採用されたが、後に発展改良したハリアー2を開発した。~
この改良型は、機体の素材に[[カーボン材>炭素繊維強化樹脂]]を使用することで大幅な軽量化に成功し、それまでの大きな欠点であった[[航続距離]]と[[ペイロード]]の大幅な改善に成功した。 このAV-8Bにさらに[[FLIR]]を搭載し夜間攻撃能力を付与されたAV-8B(NA)ナイトアタック型や、レーダーに[[F/A-18]]などと同じAPG-65を搭載して高度な[[目視外射程]]戦闘能力を持ったAV-8B plusなども生産されている。~
アメリカでは[[マクダネル・ダグラス]]が[[ライセンス生産]]する形で採用されたが、後に発展改良したAV-8B「ハリアーII」を開発した。~
この改良型は、機体の素材に[[カーボン材>炭素繊維強化樹脂]]を使用することで大幅な軽量化に成功し、それまでの大きな欠点であった[[航続距離]]と[[ペイロード]]の大幅な改善に成功した。~
このAV-8Bにさらに[[FLIR]]を搭載し、夜間攻撃能力を付与されたAV-8B(NA)「ナイトアタック」型や、レーダーに[[F/A-18]]などと同じ[[AN/APG-65]]を搭載して高度な[[目視外射程]]戦闘能力を持ったAV-8B「ハリアーIIplus」なども生産されている。~
~
>GR.1
>>[[RAF]]向けの初期量産型
>GR.3
>>GR.1の攻撃力を強化したタイプ
>GR.5
>>AV-8Bの逆輸入型、[[アビオニクス]]が若干異なる
>GR.7
>>AV-8B(NA)の逆輸入型、[[機関砲]]と[[アビオニクス]]が異なる
>T.2
>>機種転換用の複座練習型
>T.4
>>T.2の発展型
>T.10
>>TAV-8Bの逆輸入型だが、GR.7と同等の戦闘能力を持つ
>AV-8A 
>>アメリカ海兵隊向けの初期量産型。[[マクダネル・ダグラス]]が[[ライセンス生産]]

>AV-8B
>>AV-8Aの大幅改良型。中止となった[[AV-16]]計画の技術を転用しており、[[ペイロード]]がほぼ2倍、その他の能力も大幅に強化されている
>AV-8C
>>AV-8A の[[レーダー警戒受信機]]や[[チャフ]]・[[フレア]]など、防御面を強化したタイプ
>TAV-8A
>>AV-8Aの複座練習型
>TAV-8B
>>AV-8Bの複座練習型、戦闘能力は持たない
>AV-8S
>>スペイン海軍向けAV-8Aで、愛称はマタドール、現在はタイ海軍に譲渡されている
>TAV-8S
>>スペイン海軍向けTAV-8A、現在はタイ海軍に譲渡されている
>EAV-8B
>>スペイン海軍向けのAV-8B(後にplus仕様に改修)及びAV-8B plus、愛称はマタドールII

#ref(harrier.jpg)
Harrier GR.7~
Photo: RAF
~
**スペックデータ [#abe28e43]
|タイプ|CENTER:''ハリアーGR.3''|CENTER:''ハリアーGR.7''|
|乗員|>|CENTER:1名|
|全長|14.27m|14.12m|
|全高|3.63m|3.56m|
|翼幅|7.7m|9.25m|
|[[主翼]]面積|18.68|22.6|
|空虚重量|6,140kg|5,700kg|
|最大離陸重量|11,430kg|8,595kg([[VTOL]])&br;14,061kg([[STOL]])|
|[[エンジン]]|>|CENTER:[[推力]]偏向[[ターボファン]]×1基|
|~|ロールス・ロイス ペガサス103&br;([[推力]]95.6kN)|ロールス・ロイス ペガサス105&br;(推力96.7kN)|
|最高速度|[[マッハ]]0.96|1,065km/h|
|[[戦闘行動半径]]|230km(lo-lo-lo、[[ペイロード]]2,000kg)|550km|
|フェリー[[航続距離]]|3,425km|3,256km|
|[[実用上昇限度>上昇限度]]|15,600m|15,170m|
|固定武装|ADEN 30mm機関砲ポッド×2基(胴体下)|ADEN 25mm機関砲ポッド×2基&br;(胴体下、実際には装備されず)|
|>|>|CENTER:兵装|
|兵装搭載量|2,268kgまでの兵装を搭載可能|3,650kgまでの兵装を搭載可能|
|[[ハードポイント]]|5か所&br;(主翼下4ヶ所、胴体下1ヶ所)|8か所&br;(主翼下ステーション1Aと7Aは[[AAM>空対空ミサイル]]用)|
|[[AAM>空対空ミサイル]]|[[AIM-9「サイドワインダー」>AIM-9]]×2発|AIM-9「サイドワインダー」×6発|
|[[AGM>空対地ミサイル]]||[[AGM-65「マーベリック」>AGM-65]]×4発|
|爆弾類|無誘導爆弾&br;BL775[[クラスター爆弾]]&br;[[レーザー誘導爆弾]]|無誘導爆弾&br;(3kgと14kg練習用爆弾を含む)&br;[[Mk.82/Mk.83>Mk.80シリーズ]]&br;[[ペイブウェイシリーズ>ペイブウェイ]]レーザー誘導爆弾|
|[[ロケット弾]]|マトラロケット弾ポッド×4基&br;(SNEB 68mmロケット弾×18発)|LAU-5003ロケット弾ポッド×4基&br;(CRV7 70mmロケット弾×19発)&br;マトラロケット弾ポッド×4基&br;(SNEB 68mmロケット弾×18発)|
|その他|[[偵察]][[ポッド]]×1基&br;[[増槽]]×2基|補助ドロップタンク×2基&br;または&br;偵察ポッド×2基&br;(DJRP((Digital Joint Reconnaissance Podの略。))、[[スナイパーXR>AN/AAQ-33]](GR.9)、&br;TIALD(GR.9))|
~
|>|CENTER:AV-8B「ハリアーII Plus」|
|乗員|1名|
|全長|14.12m|
|全高|3.55m|
|翼幅|9.25m|
|[[主翼]]面積|22.61|
|空虚重量|6,742kg|
|運用時重量|10,409kg|
|最大離陸重量|14,061kg([[STOL]]時)&br;9,414kg([[VTOL]]時)|
|[[エンジン]]|[[P&W>プラット&ホイットニー]] F402-RR-401[[ターボファン]]×1基(推力99.62kN)|
|最高速度|[[マッハ]]0.89|
|[[航続距離]]|1,200nm/1,800nm(フェリー飛行時)|
|[[上昇率]]|4,485m/min|
|[[翼面荷重]]|460.4kg/|
|[[推力重量比]]|0.95|
|固定武装|ジェネラル・ダイナミクス GAU-12U「イコライザー」25mm機関砲ポッド×2門&br;(携行弾数300発)|
|>|CENTER:兵装|
|兵装搭載量|7箇所の[[ハードポイント]]に最大5,986kgまでの兵装を搭載可能|
|[[AAM>空対空ミサイル]]|[[AIM-9「サイドワインダー」>AIM-9]]×4発&br;[[AIM-120「AMRAAM」>AIM-120]]×6発|
|[[AGM>空対地ミサイル]]|[[AGM-65「マーベリック」>AGM-65]]×6発|
|[[ASM>空対艦ミサイル]]|[[AGM-84「ハープーン」>AGM-84]]×2発|
|[[ARM>対レーダーミサイル]]|[[AGM-88「HARM」>AGM-88]]×2発|
|[[爆弾]]類|[[Mk.80シリーズ]](3kgと14kg練習用爆弾を含む)&br;CBU-100[[クラスター爆弾]]&br;[[ペイブウェイシリーズ>ペイブウェイ]]&br;[[GBU-32/GBU-38/GBU-54>JDAM]]&br;Mk.77[[焼夷弾]]&br;B61核爆弾|
|ロケット弾||
|その他|300/330/370 US Gal[[増槽]]×4基&br;「イントレピッド・タイガーII」[[電子戦]]ポッド&br;[[AN/AAQ-28V「ライトニング」>ライトニング]]照準ポッド|
|[[アビオニクス]]|AN/APG-65 [[火器管制レーダー>火器管制装置]]|
~
**派生型(カッコ内は生産機数) [#j37846d5]
***空軍型 [#x32a3a2f]
-GR.1(78機((先行量産型除く。))):~
[[RAF]]向けの初期量産型。~
--GR.1A:~
GR.1の改修型。~
エンジンをペガサスMk.101からペガサスMk.102に換装。~
~
-T.2(12機):~
[[RAF]]向け機種転換用の複座練習機型。~
--T.2A:~
GR.1Aと同様にエンジンのアップグレードを行った複座練習機型。~
~
-GR.3(40機(新造)):~
GR.1の攻撃力を強化し、センサー機器の改善やエンジンをペガサスMk.103へのアップグレードを行った型。~
[[フォークランド紛争]]に投入されたのはこのタイプ。~
GR.1Aもこの仕様に改修された。~
~
-T.4(14機):~
T.2/2Aのエンジン換装型。~
一部はGR.3と同様の機首になっている。~
--T.4A:~
機首を通常型に戻した機体。~
--T.4N(3機):~
イギリス海軍向け。~
シーハリアー FRS.1のパイロット訓練用。~
--T.4(N)/4A(N):~
空軍からの貸与機の呼称。~
--T.60(4機):~
インド海軍向け。
シーハリアー FRS.51のパイロット訓練用。~
~
-GR.5(41機):~
AV-8Bの逆輸入型。~
[[アビオニクス]]が若干異なる。~
--GR.5A(21機):~
GR.7への繋ぎのため小改良されたモデル。~
~
-GR.7:~
AV-8B(NA)の逆輸入型。~
[[機関砲]]や[[アビオニクス]]が異なり、レーザー誘導の[[AGM-65「マーベリック」>AGM-65]]や[[ペイヴウェイ>ペイブウェイ]]を搭載できるよう改修されている。~
英海軍での[[シーハリアー]]退役に伴って海軍・空軍の統合部隊で運用されるようになったが、2010年に退役した。~
--GR.7A:~
改良されたロールス・ロイス ペガサス Mk.107エンジンを装備した型。~
~
-T.8:~
T.4のアップグレード型。~
シーハリアー FA.2のパイロット訓練用。~
~
-GR.9:~
GR.7の電子機器の更新と兵装の強化を行ったモデル。~
GR.7と共に2010年に[[RAF]]から退役。~
--GR.9A:~
GR.7Aをアビオニクスと兵装を中心にアップグレードした型。~
~
-T.10:~
TAV-8Bを参考に設計された逆輸入型。~
GR.7と同等の戦闘能力を持つ。~
~
-T.12:~
練習型にGR.9と同様のアップデートを施した型。~
--T.12A:
GR.7Aに相当する練習型。~
~
-T.52(1機):~
ホーカー・シドレー社のデモンストレーション用社有機。~
~
***海軍型 [#ba4e2ce9]
-[[シーハリアー]]:~
ハリアーの発展型。詳しくは項を参照。~
~
***[[アメリカ海兵隊]] [#l01f8015]
-AV-8A(102機):~
[[アメリカ海兵隊]]向けのGR.1A。~
[[マクダネル・ダグラス]]が[[ライセンス生産]]。~
[[AIM-9「サイドワインダー」>AIM-9]]2発とADEN 30mm機関砲ポッド2基を装備し、ペガサスMk.102/Mk.103エンジンを搭載。~
~
-AV-8B「ハリアーII」:~
AV-8Aの大幅改良型。~
中止となった[[AV-16]]計画の技術を転用しており、[[ペイロード]]がほぼ2倍、その他の能力も大幅に強化され、後期型は[[FLIR]]を装備している。~
--AV-8B(NA):~
後期型。~
機首に[[FLIR]]を装備し夜間攻撃能力を得た。~
ナイトアタック型とも呼ばれる。~
~
-AV-8B「ハリアーIIplus」:~
[[アメリカ海兵隊]]向け。~
機首を改良し、[[AN/APG-65]]レーダーを搭載。~
[[AMRAAM>AIM-120]]運用能力を獲得している。~
~
-AV-8C:~
AV-8Aの[[レーダー警戒受信機]]や[[チャフ]]・[[フレア]]など、防御面を強化したタイプ。~
ハリアーIIが完成するまでの繋ぎとして製作された。~
~
-TAV-8A(8機):~
T.4の[[アメリカ海兵隊]]向け複座練習型。社内呼称ハリアーMk.54。~
~
-TAV-8B:~
AV-8Bの[[アメリカ海兵隊]]向け複座練習型。~
戦闘能力は持たない。~
~
-AV-8S「マタドール」(11機):~
スペイン海軍向けAV-8A。社内呼称ハリアーMk.55。~
その後タイ海軍に譲渡されたが、現在は交換部品の在庫不足などにより[[モスボール]]中。~
~
-TAV-8S「マタドール」(2機):~
スペイン海軍向けTAV-8A。社内呼称ハリアーMk.58。~
その後タイ海軍に譲渡されたが、現在は交換部品の在庫不足などにより[[モスボール]]中。~
~
-EAV-8B「マタドールIIVA.2/VA.3」:~
スペイン海軍向けのAV-8B(後にplus仕様に改修)及びAV-8B plus。~
~


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