【ハープーン】(はーぷーん)

Harpoon(捕鯨用の銛の意)

  1. アメリカで開発された、AGM-84RGM-84UGM-84の各対艦ミサイルとその派生型の愛称。
    1977年に開発されて以来、なおも派生型が登場しており、西側諸国のべストセラー対艦ミサイルといえるであろう。

    ハープーンには大きく分けて空中発射型(AGM-84)、艦船発射型(RGM-84)、潜水艦発射型(UGM-84)の3種がある。空中発射型は航空機から切り離されたあとジェットエンジンに点火され飛行する。

    艦船発射型はハープーン専用の発射機(キャニスターと呼ばれる)やスタンダードミサイル?発射機?などから発射され、翼は発射後に展開される。今後はMk.41VLSからの発射も検討されている。潜水艦発射型は専用のカプセルに入れられており、魚雷発射管から発射される。
    海面にカプセルが到達すると、そこからミサイルが発射される。

    誘導方式は発射時にはあらかじめ敵艦の位置などの情報をインプットしておき、発射後はINSによる慣性誘導によって敵艦の方向へ誘導を行う。
    最終段階では自らレーダーを作動させて誘導するアクティブレーダーホーミングとなる。なお、発射時にはロックオンせず、発射後指定の距離まで達した段階でレーダーを作動させ、一番近くにいる目標へロックオンさせることも可能である。

  2. ロッキード社で製造されたPV-2?哨戒爆撃機の愛称。

  3. ハープーン・グリッド・システム
    フランスのDCNS社で開発されたヘリコプター用の着艦拘束装置の愛称。
    欧州各国のフリゲートやMEKO型フリゲートなどで広く採用されている。


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