【ノドン】(のどん)

Nodong.

北朝鮮軍が開発・配備している準中距離弾道ミサイル
スカッドをベースに1980年から開発が開始され、1990年から実戦配備を開始。
2009年現在、150〜320基が配備されているといわれている。
テポドン」と同じく「ノドン」はアメリカが付けたコードネームで、北朝鮮側では「火星7号」と呼ぶ。

ミサイルは単弾頭式でペイロードは約1t〜1.2t、CEPについては諸説あるが190m〜3,000mで、発射母体は改修型MAZ 543 TELや地下サイロを使用する。
射程は約1,000〜1,300kmと言われ*1、誘導方式はスカッドと同様、ジャイロコンパスを用いた慣性誘導方式を採用していると思われる。

イランやパキスタンにも輸出されており、イランではシャハブ*2III(Shahab-3)、パキスタンではガウリII(Ghauri-2)と呼ばれて生産・配備されている。
また、かつてはシリアも配備していた(現在は廃棄)。

スペックデータ

全長16.0m
直径1.32m
翼幅2.58m
発射重量16,250kg
射程1,350km(ペイロード1,200kg時)/1,500km(ペイロード700kg時)
命中精度190〜3,000m CEP
推進方式1段式液体燃料ロケット
エンジンスカッドのエンジン4基をクラスターにして使用
推力約50,000kgf
燃焼時間95秒
推進剤常温保存液体燃料
ペイロード単弾頭(700〜1,200kg)
弾頭通常弾頭(HE
化学(神経ガス)生物弾頭
クラスター弾頭(小弾(5kg)100発)または核弾頭(12〜50kT)
誘導方式慣性誘導
誘導装置ジャイロコンパス3基を1組にした慣性誘導装置(スカッドBと同様)
発射プラットフォームMAZ543P TEL
地下サイロ



*1 日本全域が射程距離内に入る。
*2 流星を意味する。

トップ 新規 一覧 単語検索 最終更新ヘルプ   最終更新のRSS