【ナブスター】(なぶすたー)

NAVSTAR(NAVigation Satellite Timing And Rangingの略)。

GPS(全地球測位装置)の根幹を構成する航法支援用の人工衛星。
俗に「GPS衛星」とも呼ばれる。
衛星の運用はアメリカ合衆国沿岸警備隊(U.S.Coast Guard)が行っている。

衛星の内部には「原子時計」と呼ばれる非常に高精度の時計(誤差は数万年に±1秒程度)が搭載されており、これをもとに算出された時刻や飛行中の軌道のデータが電波に乗せて送信される。*1

衛星は、(遮蔽物が何もなければ)地球上のどの地域から見ても6基が同時に見えるように計算された軌道を飛行しており、地上の端末では、衛星からの電波で送られてきたデータを計算することで自らの三次元位置を知ることができるようになっている。

また、この他にも地表や空中で起きた核爆発を探知する機能も実装されている。

現在、地球を取り巻く衛星軌道上に31基*2が投入されているが、耐用年数の切れた衛星を補充するため、毎年、新しい衛星が打ち上げられている。


*1 余談ながら、この衛星から送信される時刻データはネットワークに接続された機器の時刻を同期させる基準としても用いられている。Wikipediaの当該項目の記事
*2 理論上では24基あれば地球上の全域をカバーできる、とされている

トップ 新規 一覧 単語検索 最終更新ヘルプ   最終更新のRSS