【ナブスター】(なぶすたー)

NAVSTAR.
アメリカ空軍?*1が運用する、航法支援用の人工衛星
GPSシステムの根幹であるため、俗に「GPS衛星」とも呼ばれる。
地球上のどの地域から見ても6基以上が同時に見えるように計算された軌道*2を飛行する。

ナブスターには誤差が数万年に±1秒程度の高精度な原子時計が搭載されている。
これを元に、衛星は30秒ごとに現在時刻と衛星の位置を電波に乗せて送信する。*3

このデータがどのように利用されるかについては全地球測位装置の項を参照の事。

現在、ナブスターは地球の衛星軌道上に31基が投入されている。
このうち24基が実用体制であり、残り7基は故障発生に備えて本来とは別の軌道に置かれている。
ナブスターの耐用年数は約7年半であり、補充のために毎年あたらしい衛星が打ち上げられている。

しかし2008年以降、経済後退によって予算削減され、衛星の補充に支障が生じつつあると言われる。


*1 担当部隊は、空軍宇宙軍団隷下・第50宇宙航空団(コロラド州シェリーヴァー空軍基地所在)である。
*2 高度20,200km、軌道傾斜角55度、周期12時間の軌道である。
*3 この時刻データはインターネットにおける基準時刻である「ネットワーク・タイム・プロトコル」の生成にも利用されている。

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