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【ドレッドノート】 †
Dreadnought(「恐れるものはない」の意)
- 1906年にイギリス・ポーツマス工廠で建造された戦艦。
ド級の語源となった。
当時は、何kmも先にいる敵艦と撃ちあうなどということが現実的ではないとされ、またそれに必要な大口径の砲も扱いにくく、実用に耐えうるものではないだろうと思われていた。
そのため、各種口径の砲を混合搭載することが一般的であり、また、船首のラムによって船腹に穴を開けて沈める戦法(衝角攻撃)も一般的であった。
しかし、日露戦争において日本海軍が遠距離射撃を行った実績が注目され(これについては諸説あり)、12インチ砲10門・3インチ砲24門・18インチ魚雷発射管5基を装備し、かつ11インチの装甲という当時は桁外れの重武装、重装甲の戦艦が完成することとなった。*1
注目すべき点は、主砲塔5基のうち3基を中心線上に配置したことにより、右舷・左舷両面に対して砲撃できるようになったことで、以降の戦艦は少なからずこの配置を採用している。
世界はこれにより一気に大艦巨砲主義という方向に流れだし、列強各国は建艦競争に突入して行くこととなる。
しかし、本艦の生涯唯一の戦果は、第一次世界大戦中の1915年、ペントランド河口付近を哨戒中に発見したドイツ潜水艦「U-29」を衝角攻撃で沈めたのみであった。
【スペックデータ】
排水量(常備/満載) 18,110t/21,845t 全長 160.6m 全幅 25m 吃水 8m/9.4m(満載) 主缶 バブコック・アンド・ウィルコックス式石炭・重油混焼水管缶18基 主機 パーソンズ式直結タービン(高速・低速)2組4軸推進 出力 23,000hp 最大速力 21.0kt 航続距離 6,600浬(10kt) 乗員定数 800名 武装 Mark10 45口径12インチ(30.5cm)連装砲5基、QF 7ポンド 50口径3インチ(7.6cm)単装砲27基、18インチ(45cm)魚雷単装発射管5基 装甲 279mm(舷側)
76mm(甲板)
279mm(主砲塔前盾)
279mm(バーベット部(最厚部))
279mm(司令塔)主造船所 ポーツマス造船所 起工 1905.10.2 進水 1906.2.10 就役 1906.12.2 退役 1919. - 1963年に就役したイギリス海軍初の攻撃型原子力潜水艦。
アメリカ海軍のスキップジャック?級を参考に建造された。
しかし、その船体は涙滴型ではなく旧式の鯨型を採用するなど保守的な設計であった。また、原子炉はアメリカ製である。
実験的意味合いが大きかった艦であるため同型艦はなく、以後量産されたのはヴァリアント?級である。
【性能諸元】
船型 鯨型 排水量(水上/水中) 3,556t/4,064t 予備浮力 14.4% 全長 81m 全幅 9.8m 吃水 7.9m 主機 ウエスティングハウス S5W型加圧水型原子炉×1基
ギアード蒸気タービン×2基1軸推進出力 15,000shp、11MW 速力(水上/水中) 20kt/28kt 乗員 88名 兵装 533mm魚雷発射管6門(魚雷24本)
【同型艦】
艦番号 艦名 主造船所 起工 進水 就役 退役 その後 S101 HMS Dreadnought ヴィッカース
・アームストロング1959.6.12 1960.10.21 1963.4.17 1982. ロスサイスで保管中