*&ruby(どーふぁん){【ドーファン】}; Aerospatiale SA360 Dauphin~ フランスの[[アエロスパシアル]]社(現[[ユーロコプター]])が開発した単発の汎用[[ヘリコプター]]。~ [[アルーエト3]]の後継なることを期待して開発され、1972年に初飛行した。~ [[ガゼル]]をやや大型化したような形状で、最大の特徴である[[フェネストロン>ダクテッドファン]]を継承している。~ [[メインローター]]を4枚ブレードに拡大するとともに、ローターハブはその後同社製品の特徴となるスターフレックス型を採用した。~ [[着陸装置]]も固定型[[尾輪式]]の[[ランディングギア]]となった。~ [[速度]]性能に優れ、1973年にはEld級(全備重量1,750〜3,000kg級)での世界記録を樹立した。~ しかし民間向け中型機としては[[キャビン]]の大きさが中途半端で販売数が伸びず、また軍用型は[[リンクス]]との競争に敗れて採用されなかったため、[[アルーエト3]]の後継市場を獲得するには至らなかった。~ 結果、量産機数が100機に満たないうちにドーファンの製造は中止されてしまう。~ アエロスパシアルはドーファンを双発化して搭載能力を拡大し、民需にターゲットを絞った[[ドーファン2]]によって再起をはかることになる。~ ***ドーファンのバリエーション: -SA360A: [[艦載機]]型。試作のみ。 -SA360C: 民間向け。 -SA361: 軍汎用型。試作のみ。 -SA361H: [[攻撃ヘリコプター]]型で、[[HOT]][[対戦車ミサイル]]を装備。試作のみ。