【トップガン】(とっぷがん)

  1. アメリカ合衆国カリフォルニア州ミラマー海軍航空基地にある、アメリカ海軍戦闘機兵器学校(Naval Fighter Weapons School: NFWS)の通称。

    朝鮮戦争当時、アメリカ軍戦闘機キルレシオは12:1であった。
    しかし、1960年代のベトナム戦争初期にはこれが3:1にまで低下。
    (当時、ミサイル万能論が世界の趨勢だったこともあってか)パイロットがミサイルに頼りきってしまい、空中戦(ドッグファイト)の技術が相対的に低下していたことが判明したのである。
    そこで、失われた空中戦の技術を取り戻すため、海軍航空隊で戦闘機を操縦するエビエーターの中から技量の特に優れた1%の人材を抜擢し、空中戦の徹底した教育を行うために設立された空中戦訓練学校が本校である。
    本校の訓練で鍛えられ、部隊に戻った卒業生は、同僚達にその技術を伝え、海軍航空隊全体の技量の底上げを行った。
    その結果、ベトナム戦争末期には再び12:1に回復。その訓練が無駄では無かったことを実戦で証明した。

    関連:ランダル・H・カニンガム

  2. 1986年に公開された、1.を主な舞台とした映画のタイトル。
    トニー・スコット監督、主演トム・クルーズ。
    F-14エビエーターである、トム・クルーズ演じる「ピート・ミッチェル大尉(TACネーム:マーベリック)」のトップガンでの訓練、恋愛、訓練中での親友の死を乗り越え、実戦を通し、単なる孤高なエビエーターからチームワークを知る優秀なエビエーターへと成長してゆく姿を描く。
    ストーリーはありきたりであるものの、その迫力ある映像とサウンドは圧巻。
    米海軍のみならず、世界中で戦闘機パイロット志望の青年が増大した。

    最後のシーンで6機のMiGの内、4機が撃墜され、2機が離脱してゆく。
    なお、主人公の乗る機体はF-14、敵機はF-5扮するMiG-28という架空機体だった。

    関連:ベストガイ

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