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【デッドヘッド】 †
Dead Heading. / Dead Mileage.*1
運輸業者が運賃を請求せずに乗客を乗せる事。「便乗」。
基本的には運輸業者の職員が、職務上の理由で移動しなければならない場合に手配される。
一般乗客を乗せない貨物機でも、荷主や技術者などの「付添人」をデッドヘッドとして乗せるための座席が用意されている場合がある。
回航に際して生じた場合、乗客全員がデッドヘッドである。
この場合、安全上の管理は通常通りだが、商業運航ほど規則は厳守されず、サービスについてもあまり誠意のある対応はされない。
一般乗客に混ざってデッドヘッドが乗っている場合、座席割り当てやサービスなどは一般乗客よりも後回しにされる。
また、緊急時には職種に応じて正規乗員を補助する*2義務を負う。
パイロットやフライトアテンダントなど制服着用義務のある職種では、一般乗客を混乱させないよう私服で乗る事が推奨される。
ただし、この原則は労働組合や企業間交渉などの影響を受けている。
旅客機に提携他社の役員が乗る場合、ファーストクラスを用意しなければ侮辱と受け取られるだろう。
また、機長・副操縦士なども可能な限りファーストクラスを提供するという慣習がある*3。
*1 "Dead"はこの場合、「廃れた」「無効な」「不活発な」「無意味な」「非生産的な」などの意。運賃を請求できないという含意である。
*2 機長や副操縦士であれば機体の操縦補助、フライトアテンダントであれば乗客の避難誘導や応急手当の補助など。
*3 明文化された労使間協定が存在するという説もある。