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*&ruby(てぽどんじけん){【テポドン事件】}; [#gae2a862]
1998年(平成10年)8月31日、北朝鮮の&ruby(テポドン){大浦洞};にある[[ミサイル]]基地から「[[テポドン]]1号」と思われる[[弾道ミサイル]]が、事前通告なしに日本へ向けて発射された事件。~
発射後、[[推進剤>燃料]]を燃やし尽くしたロケットブースターは日本海へ落下。分離した弾頭部はそのまま日本上空を通過し、太平洋の三陸沖に落下した。~
発射後、[[推進剤>燃料]]を燃やし尽くした[[ロケットブースター>ロケットエンジン]]は日本海へ落下。分離した弾頭部はそのまま日本上空を通過し、太平洋の三陸沖に落下した。~
北朝鮮政府はこれを「小型[[人工衛星]]の打ち上げである」と発表し、その軌道データなどを公表したが、その後の日米双方による調査ではそのような事実は認められず、日本及びアメリカに対する[[示威行為>砲艦外交]]であるとの見方が一般的。~
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テポドンは日本の上空およそ100Kmを通過したと見られたことから「[[領空]]侵犯には当たらない」とされており、国際法上ではなんら問題無いのだが、通常、この種の発射実験が行われる場合には、関係する他国に事前連絡をするのが通例となっている。~
テポドン1号は日本の上空およそ100kmを通過したと見られたことから「[[領空]]侵犯には当たらない」とされており、国際法上ではなんら問題無いのだが、通常、この種の発射実験が行われる場合には、関係する他国に事前連絡をするのが通例となっている。~
>場合によっては、こうしたミサイルを発射したこと自体が、関係国に対する事実上の[[宣戦布告]]とみなされ、戦争状態に突入することさえある。

その後、2009年4月に「テポドン2号」の発射実験が行われ、ほぼ同様のコースを通って太平洋上に落下した。

**その後の日本政府の対応 [#a49adcd9]
日本ではこの事件を契機に「独自の[[偵察衛星>軍事衛星]]を持つべし」との声が官民から上がり、2003年に「[[情報収集衛星>情報収集衛星(日本)]]」と呼ばれる事実上の[[偵察衛星>軍事衛星]]の打ち上げが開始され、宇宙空間を通じる情報収集手段が構築されることになった。~
衛星の打ち上げ失敗や早期の老朽化などで遅れたものの、2013年に当初計画通りの運用態勢構築を完了している。~


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