【テクニカルランディング】(てくにかるらんでぃんぐ)

Technical Landing.

技術上の制約により、飛行目的とは無関係な地点で着陸する事。
実例の大半は航続距離の問題であり、中途で燃料補給のために着陸する事を指す。

補給の手配をする傍ら機材整備や乗員の休憩・交代が行われる場合が多い。

中継地点で貨物・乗客の載せ替えを行う場合はテクニカルランディングとはみなさない。
その場合は飛行計画を分割し、一度目的地に到着した後、改めて出発する体裁を取る。

テクニカルランディングが発生する主な要件は以下の通り。

機体性能
定期航路において恒常的に航続距離が不足している場合。
1960年代までの機材で太平洋・大西洋・アジアヨーロッパ間を横断しようとした場合などが典型的。
機材の性能向上により、近年ではほとんど見られなくなった。
極端な飛行計画
機材の設計時点で想定されていないほど目的地が遠い、または貨物積載量が重い場合。
領空封鎖
冷戦紛争・国交断絶などの理由で領空が封鎖され、最短経路を通過できない場合。
気象条件
上空の気流が飛行時の燃費に影響するため、季節によって燃料が足りなくなる場合がある。
これは主にジェット気流やモンスーンの影響で生じる事が多い。

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