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*&ruby(てぃるとろーたー){【ティルトローター】}; [#mc35d25b] Tilt rotor~ ~ [[転換式航空機]]の一種で、[[ローター]]の向きが機体に対して可変式の方式。または、それに用いられる[[ローター]]のこと。~ [[航空機]]用[[エンジン]]の一種。~ [[迎え角]]を傾ける事で[[ヘリコプター]]の[[ローター]]のように[[揚力]]を得る事も、[[飛行機]]として[[推力]]を得る事もできるもの。~ [[転換式航空機]]に採用され、[[垂直離着陸>VTOL]]時には[[揚力]]を発生させ、飛行中には[[推力]]を発生させる。~ 角度を斜め上に設定して[[推力]]と[[揚力]]を同時に発生させ、滑走しながら[[離陸]]する事もできる([[STOVL]])。~ ~ 一般に、[[主翼]]の両端に[[ローター]]付きのエンジンポッドを取り付け、その付け根部分を回転させて[[ローター]]を上方あるいは前方に向ける仕組みを採る。~ (エンジンポッドを[[主翼]]ごと回転させるものを[[ティルトウィング]]という)~ [[エンジン]]周りの設計思想は[[ヘリコプター]]に近く、[[エンジン]]本体は[[ターボシャフト]]機関を採用するのが一般的。~ 出力調整の困難な[[ジェットエンジン]]では[[垂直離着陸>VTOL]]時に問題が生じるため、[[プロペラ]]/[[ローター]]が必要とされる。~ ~ [[VTOL]]式運用も可能だが、[[ペイロード]]を重視する場合は[[ローター]]を斜め上に向けて短距離離陸、前に向けて巡航、上に向けて垂直着陸する[[STOVL]]式運用となる。~ [[主翼]]の両端に[[ローター]]付きの[[エンジン]][[ポッド]]を取り付け、その付け根を回転させて[[ローター]]を傾ける構造が一般的。~ [[主翼]]全体を傾ける構造が採用される場合もあって、その場合は「[[ティルトウィング]]」と呼んで区別される。~ ~ [[アメリカ軍]]向けの[[V-22]]は以前から開発を続けられていたが、初めての試みのため機構上の問題、パイロットの問題などから難航していた。現在は[[海兵隊>アメリカ海兵隊]]に制式に採用され、調達が続いている。~ また、近年はビジネス用途のBB609も並行開発されていたが、採算などの事情によりメーカーを変え、[[AW609]]として開発が続けられている。~ http://www.masdf.com/altimeter/riat/2ndday2/s/IMG_0024.jpg http://www.masdf.com/altimeter/riat/2ndday2/s/IMG_0052.jpg~ [[MV-22>V-22]]。左が巡航状態、右が離着陸状態。 ティルトローター機[[MV-22>V-22]]。左が巡航状態、右が離着陸状態。 **主な機体 [#e7c39771] -フォッケ・アゲハリス Fa249 -[[ベル>ベル・エアクラフト]] XV-3 -ドーク VZ-4 -[[カーチス・ライト]] X-19 -EWR VJ 101([[VTOL]][[戦闘機]]/[[実験機]]) -ベル X-22 -[[アエロスパシアル]] N500 -ベル XV-15 -ベル/[[ボーイング]] [[V-22「オスプレイ」>V-22]] -ベル イーグル・アイ([[無人機]]) -[[アグスタウェストランド]] [[AW609]] -[[IAI]] [[パンサー]]([[無人機]]) -韓国航空宇宙研究院(KARI)TR-100([[無人機]]) -大韓航空 KUS-TR([[無人機]])