*&ruby(てぃーがー（こうげきへりこぷたー）){【ティーガー（攻撃ヘリコプター）】}; [#ld536c8a]
Eurocopter（Airbus Helicopters）EC665 "Tiger".~
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独仏合弁の[[ユーロコプター]]（現[[エアバス・ヘリコプターズ]]）が開発・製造する[[偵察]]兼[[攻撃ヘリコプター]]。~
[[冷戦]]末期に開発され、仏独戦力の要として期待されたが、初飛行と同時期に仮想敵である[[ワルシャワ条約機構]]が崩壊したため、計画を大幅に縮小することとなった。~
しかし、同様のコンセプトを持っていたアメリカの[[RAH-66]]「コマンチ」が開発中止に追い込まれたことから、今後はかえって需要が見込めるのではないかという予測もある。~
（[[RAH-66]]と同じく前席が[[パイロット>機長]]、後席が[[ガナー]]兼[[コパイロット>副機長]]である）~
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[[冷戦]]後の機体というだけあって、情報収集能力、コスト、生存性などが重視されている。~
複合材を多用した胴体、極限まで単純化されたローターハブ、耐用年数無限のローターブレードなど、ライフサイクルコスト低減の工夫がなされている。~
照準/監視装置として、偵察型は[[RMS]]を、対戦車型は[[MMS]]を装備する。~
また[[対戦車ミサイル]]として[[HOT]]や[[AGM-114]]が使えるほか、本機のために[[終端>終端誘導]][[赤外線誘導]]機能を持つ[[トライガット]]が開発された。~
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なお「タイガー」の呼び名は英語の場合で、開発国のドイツでは「ティーガー」、フランスでは「ティグール」と呼ばれる。~
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**スペックデータ [#s41d9322]
|乗員|2名（前席[[パイロット]]・後席[[コパイロット>副機長]]兼[[射撃手>ガナー]]）|
|[[主ローター>メインローター]]直径|13.00m|
|全長|15.80m|
|全高|4.32m（[[テイルローター]]頂部まで）|
|胴体長|14.08m|
|回転円盤面積|132.7��|
|空虚重量|3,300kg|
|最大離陸重量|6,100kg|
|[[エンジン]]|MTU/RR/チュルボメカ MTR390[[ターボシャフト]]（出力958kW）×2基|
|[[速度]]|124kt（巡航）|
|海面[[上昇率]]|690m/min|
|[[ホバリング]]高度限界|3,500m+（OGE）|
|[[航続距離]]|432nm（機内燃料のみ）|
|固定武装|AM-30781（DEFA791）30mm[[機関砲]]×1門（弾数450発、UHT除く）|
|>|CENTER:兵装|
|機関砲ポッド|12.7mm機関銃/20mm機関砲ポッド×1基|
|[[AAM>空対空ミサイル]]|[[AIM-92「スティンガー」>FIM-92]]×2発（ドイツ）&br;[[ミストラル]]×2発|
|[[ATM>対戦車ミサイル]]|[[PARS 3 LR>トライガット]]または[[HOT3>HOT]]×4発（ドイツ）&br;[[AGM-114「ヘルファイア」>AGM-114]]×4発（オーストラリア/フランス）&br;[[スパイクER>スパイク]]×4発（スペイン）|
|[[ロケット弾]]|19連装ハイドラ70または22連装SNEB 68mmロケット弾[[ポッド]]（内側ハードポイント）&br;7連装ハイドラ70または12連装SENB 68mmロケット弾ポッド（外側ハードポイント）|
|その他|[[増槽]]等|
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**バリエーション [#h5c1c25e]
-HAP/HCP：~
フランス・スペイン陸軍向けの[[近接航空支援]]・護衛・[[武装偵察型>武装偵察ヘリコプター]]。~
操縦席上部にTV、[[FLIR]]、[[レーザー]]測距装置、直接視野光学センサーを収めた照準システムを装備する。~
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-HAD：~
フランス・スペイン陸軍向けの対戦車型。旧称HAC。~
HAPと変わらないが、エンジン出力を14%向上させたほか、メインローター上に対戦車ミサイル用のTV、FLIR、レーザー測距装置で構成された照準装置を搭載するほか、機首にもFLIRを装備する。~
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-ARH：~
オーストリア陸軍向けの[[武装偵察型>武装偵察ヘリコプター]]。~
[[OH-58「カイオワ」>OH-58]]及びブッシュマスター・ガンシップ（[[UH-1「イロコイ」>UH-1]]を基にした武装ヘリコプター）の後継機として採用した。~
HAP/HCPの機体を基にHAD仕様の出力向上型エンジンを搭載し、[[AGM-114]]の運用能力を持つ。~
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-UHT：~
ドイツ陸軍向けの対戦車兼[[近接航空支援]]型。旧称UHU。軍呼称PAH-2。~
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