【チャレンジャー600】(ちゃれんじゃーろっぴゃく)

Bombardier Challenger 600.

カナダのボンバルディア・エアロスペース社が1970年代に開発・生産したビジネスジェット機
ウイングレットのついた後退翼T尾翼を備え、エンジンは胴体後部につけられている。

元々、同機はアメリカのリアジェット社が構想していた「LearStar600」案をカナディア社が買い取って開発を進めたものである。
その後の再編で権利がボンバルディアに移り、現在も販売されているのである。

なお、ボンバルディアが製造・販売しているリージョナル路線向け旅客機CRJ」シリーズは本機を基にして設計されている。

スペックデータ(601-3A)

乗員2名(機長副機長
乗客19名(最大)
全長20.85m
全高6.3m
全幅19.61m
空虚重量9,292kg
ロード重量19,618kg
最大離陸重量19,550kg
エンジンGE CF34-3A?ターボファン×2基(推力40.7kN)
速度
(最大/巡航)
882km/h / 851km/h
航続距離6,236km
上昇限度12,500m
上昇率1,355m/min
ペイロード1,814kg


バリエーション

  • CL-600:
    初期生産型。
    うち76機はウイングレットが装備され601-1A相当に改修された。
    また、12機がカナダ軍に採用され、CC-144、CE-144、CX-144などと呼称された。

    • CC-144:
      カナダ軍で汎用機として採用された際の名称。

    • CE-144:
      CC-144の電子戦訓練機型。

    • CX-144:
      試験機型。

  • CL-601A:
    ウイングレットが装備され、エンジンが強化された型。

    • CL-601A/ER:
      燃料容量を601-3R相当に拡大した型。

    • CL-601-3A:
      グラスコックピットを採用した型。

      • CL-601-3A/ER:
        601-3Aの燃料容量を601-3R相当に拡大した型。

    • CL-601-3R:
      テイルコーン?に燃料タンクを増設した型。航続距離6,630km。

  • CL-604:
    大幅な改良型でエンジン燃料容量、主翼尾翼の構造、電子装置などが改良されている。

  • CL-605:
    2006年に登場した最新型。
    機体構造を見直しが行われ、尾部形状が丸みを帯びたほか、キャビンの窓などが拡大されている。
    アビオニクスも改良された。

    • CL-605 MSA(Boeing Maritime Surveillance Aircraft):
      ボーイングが605ベースに改造した洋上監視機型。
      監視機材としてターレット式のカメラ、磁気探知機を搭載するほか、P-8?と同じAN/APY-10レーダーを機首下部に追加している。
      エンジンなど機体構造は605とほぼ同等である。

  • CL-610:
    乗客24名を載せるストレッチ型。1981年に開発中止。
    この構想を元にボンバルディアCRJが開発された。


トップ 新規 一覧 単語検索 最終更新ヘルプ   最終更新のRSS