【チャレンジャー】(ちゃれんじゃー)

  1. Challenger
    第二次世界大戦中にイギリス陸軍で使用された巡航戦車。
    ティーガーIパンター等のドイツ軍戦車に対抗するために開発された。
    Mk.VIII クロムウェル(A27)巡航戦車?の車体にオードナンス QF 17ポンド砲を搭載した砲塔を載せている。
    試作車は1942年に完成したが、完成度が低く不具合が多かったため、量産は1944年の3月にずれ込み、実戦配備は8月からとなった。
    試作車を含め175輌(197輌という説もある)が生産され、主に機甲偵察連隊(クロムウェル3両+本車1両の編成)で使用された。

    【スペックデータ】
    乗員4〜5名
    全長8.71m
    全高2.77m
    全幅2.9m
    重量33t
    懸架方式クリスティ方式
    エンジンロールス・ロイス ミーティアV型12気筒ガソリンエンジン(出力600hp)
    速度56km/h
    行動距離260km
    武装オードナンス QF 76.2mm口径17ポンド(77mm)砲×1門
    ベサ7.92mm機関銃×1挺
    装甲102mm(砲塔防楯)
    88mm(砲塔前面)
    40mm(砲塔側面)
    40mm(砲塔後面)
    50-89mm(車体前面)
    28-51mm(車体側面)
    14-38mm(車体後面)
  1. Challenger 1.
    1980年代に英国で開発・生産された主力戦車
    英国陸軍には1983年から配備が始められ、1990年までに試作車を含み420両が生産・配備された。

    本車は、当時イラン向けとして開発されたものの、イスラム革命でキャンセルされてしまったチーフテンの改良型「シール1」及び「シール2」戦車をベースにして開発され、弾道コンピュータは新型を搭載しているが、主砲はチーフテンと同じく55口径120mmライフル砲L11A5を採用、FCSも同じものを踏襲している。
    また、西側戦車としては初めて、各種素材をサンドイッチ構造とした「チョーバム・アーマー」と呼ばれる複合装甲を採用した。

    本車は当初、CAT(Canadian Army Trophy)射撃競技会などでM1レオパルト2に大差を付けられ、その能力に疑問符が付けられていたが、1991年の湾岸戦争では、1両の損失も無く200両近いイラク軍戦車を撃破し、さらに5000mの距離からT-55を撃破するという高い能力を発揮し、そんな不評を払拭することに成功した。

    現在はすべて後継のチャレンジャー2へと交替、退役し、318両がヨルダン軍に引き渡された。
    ヨルダン軍ではアル・フセインの名称で呼ばれている。

    【スペックデータ】
    全長:11.56m
    全幅:3.51m
    全高:2.95m
    戦闘重量:62.0t
    エンジン:パーキンス製CV12-1200TCAコンダー液冷ディーゼルエンジン(出力1,200hp)
    登坂力:58%
    超堤高:0.9m
    超壕幅:2.8m
    最大速度:56km/h(路上)
    航続距離:450km
    装甲複合装甲爆発反応装甲
    乗員:4名
    兵装:L11A5 55口径120mmライフル砲1門(弾数64発)、L8A2 7.62mm機関銃1挺、L37A2 7.62mm機関銃1挺(弾数4,000発)、6連装発煙弾発射器2基

  2. OV-099 Challenger
    アメリカ航空宇宙局(NASA)が運用していたスペースシャトル、「エンタープライズ」型オービター(軌道船)の1機。
    当初は地上での強度試験用の機体として製作されたため、宇宙飛行はできなかったが、後に宇宙飛行用の装備を搭載する改修が施され、実用第1号機の「コロンビア(OV-102)」に続く2機目のシャトルとなった。
    1986年1月26日、ミッションSTS-51Lとして打ち上げ直後、固体ロケットブースターの故障が原因となって空中で爆発、乗員全員が死亡する大惨事となった。(事故の詳細は「スペースシャトル」の項を参照のこと。)

    事故後、本機の補充代替として「エンデバー(OV-105)」が製造された。

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